印刷用写真についての簡単な説明
どれくらいの大きさの写真を使えばいいの?印刷用には、できるだけ大きい(画素数の多い)画像が必要です
カレンダー用などに写真を送信するときは、できるだけ大きい画像(画素数の多い画像・画像解像度の高い画像)を送信してください。
一眼レフで撮影すればグラビア写真集が仕上がるほどのクオリティですが、なかなかそうもいかないと思います。
スマートフォンでの撮影でOKです。
その写真を、スマートフォンやパソコンで送信したりする際は、できるだけ大きい画像(画素数の多い画像・画像解像度の高い画像)を送信してください。
まとめて数枚送信すると、メールソフトが勝手に圧縮する場合がありますので、可能なら、一枚一枚送信すると安全でしょう。
例えばiPhone、撮影した写真などをメールで送信するとき、一緒に送る写真の大きさを選択できるようになっています。
印刷用に使いたい場合、どの大きさで送信したらいいかというと、【実際のサイズ】が理想的です。
印刷は、とても解像度が高い(画素数を必要とする)からです。
それでは実際にどれくらいのものが必要か
iPhoneを例に見てみましょう上の段の写真が実際の写真(クリックすると実物大になります)で、下の写真が実際にカレンダーの版下の入れたサンプル画像です。
カレンダーはA4見開き(開いたときにA3サイズ)画像解像度が350dpiです。これは、pixelに換算すると、4175pixel×5869pixelに相当します。
LINEなどで写真を送る時は、LINEが自動で写真を圧縮・リサイズ(大きさを変更すること)して送信されます。以下の説明でいうところの、おそらく【小サイズ】あたりなのではないでしょうか。
ご覧の通り、LINEで送信された写真は、とても小さくされてしまいますので、印刷には適しません。(おそらく800倍拡大とかしないといけないレベルです)
お手元に送信・加工前の写真が残っていたら、そちらをご提供ください。
加工しないてください
JPGをJPGにしたら画像が荒れます例えば……
- 撮影した写真が暗いから、画像ソフトや搭載された機能で明るく加工する
- デコる
- 画像をペイント機能で切り抜く
などなど。
こういった画像の加工をしないようにお願いします。
スマートフォンなどで撮影した画像はJPGで保存されています。
このJPGというファイル形式は、デジカメなど一般的な写真の保存形式で最も使われているものです。JPGは、ファイルサイズを小さくするためにすでに圧縮されている状態の画像です。
このため、JPGの写真を加工して再度保存すると、JPGをもう一度JPGにすることになり、保存するたびにファイルを圧縮してしまうため、保存を繰り返すと画質が劣化してしまいます。
つまり、画像ソフトで加工したりデコった後に保存すると、その画像は最初の画像よりも悪くなっている、ということです。
リサイズのみの画像
iPhoneで撮影してそのまま取り出した『撮って出し』を、色補正だけ行い、横幅1000pixelにした画像。リサイズ(大きさの変更)だけですが、元々の画像と比較するとやや劣化しています。
……というわけで
元の画像をください。(余談:HEICの話)
iPhoneで撮影した写真、他の人が見られないという現象iPhoneの方、写真の設定にご注意ください
せっかくiPhoneで写真とって送ったのに、相手の人が見られない……ということがありませんか?
もしかしたら、あなたのiPhoneの画像の設定が、JPGではなくHEICになっているせいかもしれません。
このHEICというのは、iOS11から導入された(謎の)画像ファイル形式なんですね。
開発側は、従来のJPGよりもファイルの重量が軽くて良いと言っているのですが、互換性が全くないので、Windowsや他の携帯だと開くことができないという不具合があるんです。なぜこんな規格をつくったのか謎なのです。
HEICになっていたらiPhoneの『設定』を修正しましょう。
『高効率』っていうのは、このHEICのことです。
『互換性優先』っていうのが、今までのJPGなので、『互換性優先』にチェックを入れます。
しかし残念なことに、設定を変更しても過去の写真は自動でHEICはJPGになってくれません。(変換ソフトを咬ます必要があります)過去の写真はHEICのままですので、新たに撮影し直す必要があります。