私が初めて外猫用のハウスを作ったのは2014年秋でした。
我が家の庭に住んでいたくりこ、そして後から加わったこまつの為です。

 

 

春~夏~初秋は、段ボールの中に猫ベッドを入れておけば十分ですが、
真冬のハウスとなるとそれではかなり寒い。
防寒の点からは、発砲スチロールの箱が最も適していると知りました。
不要になった発砲スチロール箱を近所のスーパーからもらえますが、
小さすぎたり、低すぎたり、やけに魚臭かったり・・・。
ネット検索でヒットしたのは、某洋菓子チェーン店で売られている、
フタ付きケーキ用保冷箱(大)でした。
箱の横に入口用の穴を開ければ、猫の完全個室になります。
上部のフタが開きますから、内部の掃除も楽にできます。

 

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爪とぎでボロボロにならないよう、
ハウス内側には壁紙代わりの
薄い段ボールを貼りました

 

 

 

 

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フタをしたところ。
入り込む冷気を避けて、猫が片側に寄れるよう、
入口を真ん中ではなく端に寄せましたが、
あまり意味がないかしら。

 

 

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近所の床屋さんの外猫用に
ひとつ差し上げました。

 

 

 

 

発砲スチロールは軽量で、風の強い日には飛ばされてしまいますから、
我が家ではこの上にレンガの重しをしておきました。
勝手口外や室外機の上の上においてみたのですが、
発砲スチロールむき出しで見栄えが悪いなあと思うようになり、
この個室ごと大きなカバーに入れることにしました。
屋外用収納コンテナBOXです。
2個セット3944円、6個セット10579円で
ネット通販に出ていました。

 

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四角に比べムダがないのでは…と思い、入口の形を丸型にしました。
位置が定まったら、コンパスカッターで何度か表面にキズをつけます。
実際に切って行く時は普通のカッターを使いますが、
最初の入刀が辛抱のしどころ。ここで諦めてはいけません。
一度入ってしまったら、根気良く、少しづつ
キズに沿ってカッターをずらし切っていきます。

 

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発砲スチロールの箱をコンテナ内部に納める

 

 

 

 

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完成

 

 

 

 

 

 

中の箱も外の箱も上部のフタが開きますから、掃除が簡単です。
敷き物はすぐに毛だらけになりますからね。
また、猫はいくらきれい好きと言っても、
外で暮らしていれば体にはノミダニがいることが多いです。
少しでも清潔にしておいてあげたいではないですか。

入口部分が見えなければ、猫ハウスとは思われないでしょう?

 

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我が家の勝手口に設置したくりこハウス。

天気のいい日は屋上に置いたベッドで寝ていました。
画像に写っているのはくりこではなく、
くりこの宿敵こまつです。

 

 

春になり気温が上がってくると、発砲スチロールハウスは不要。
猫にとっては暑すぎるんですね。
それでも、夜はまだまだ肌寒く感じることもありますし、
梅雨の時期は、どうしても屋根付きのハウスが必要です。
なので、春~初秋にかけては、外側のコンテナハウスだけを使います。

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勝手口とは反対の、駐車場側、
室外機の上に置いたこまつハウス。
コンテナハウスの中に直にベッドを置いてあります。
雨の日や寒い日は、こまつは中に入って
昼寝をしていました。

 

 

 

 

コンテナハウスから抜き取った発砲スチロールハウスは、
子猫の保護部屋で利用していました。
追いかけっこの際の非難場所として、また、
お昼寝の時に子猫達はハウスを使っていました。

 

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ミケル・グレル・コットンを預かることになった時、
臨時に作った保護部屋です。
部屋の隅に発砲スチロールハウスが2つ並んでいます。

 

 

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よくハウスの中に入っていたミケル。

 

 

 

 

くりことこまつが室内に入った後は、 コンテナハウスも不要となりましたが、
使い道は結構ありました。
もちろん、普通に収納箱として使えますが、 こんな使いかたも↓↓↓。

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わかりますか?
商品を陳列する為のテーブル代わりに
2つ並べて使っています。
2つあれば商品がほとんど中に収納出来ますから
行き帰りは運搬用BOXとなります。

 

 

間に合わせの外猫ハウスが必要な時にも利用しました。

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ままのにわねこ屋敷で
弱っていたヨレちゃん用に。

 

 

 

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ハルコさん宅玄関前の
スマくん用に(右側)。

 

 

 

 

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今年は数か所から注文がありましたので、まとめて注文しました。
箱はケーキや店舗から購入しなくてはなりませんから、
依頼者の方からは実費=1箱500円×個数をいただいています。
スーパーその他店舗で不要になったものをもらってくるのが一番ですが、
それを探して歩くのも時間がかかる作業です。

 

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今回は入口を全て丸で統一。

 

 

 

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敷き物のフリースはミッキーマウス柄。吉祥寺在住のMK様が大量に寄贈して下さいました。

 

170201 (1) 170201 (2)

 

 

 

 

 

 

↑ ↑ ↑ ままのにわねこ屋敷にお届け。納屋内の猫居住区です。

 

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↑ ↑ ↑ こちらはSD2猫管理人、SBさん宅敷地ないにある猫アパート。

 

外猫ハウスではないですが、可愛い作品を紹介します。
これは市川南にお住まいのOさん宅。
ミケルとグレルのお迎えにあたり、
お嬢さまが段ボールその他の手軽な材料で製作した、
プレイハウス兼ベッドルームですって。

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冬、凍りつくような寒空の下、植え込みの中や、自動車の下などで、
小さく丸まって寝ている野良猫はたくさんいます。
雨の日などは、住宅の軒下や玄関で、体を半分くらい濡らしながら、
雨が止むのをまってじっとしています。

外で生きる猫に餌をやることには、否定的な意見が多いですが、
彼らも生まれた以上頑張って生きています。
害獣とみなされ、駆除の対象になる野生動物ではない。
その地域で、人間と共生している生き物です。

住宅の裏庭、物置の陰、ガレージの端っこ…
積極的に世話をしなくてもいいし、無視してもいいから、
猫がほんのちょっと安心して休めるような
こういう猫ハウスを置いて下さる方々が増えていけばなぁ、
と望むのは間違った方向なんでしょうかね。
そういう優しさを持つ人間はマイノリティ、
非難されて当たり前、という国なんでしょうか、この国は。

 

 

 

追記:
こちらのブログで紹介している「外猫ハウス」に関して、
購入希望のお問い合わせを多くいただきますが、
製作・通販は行っておりません。
ねこ藩に「外猫ハウス」の製作担当者などという者はおらず、
個人が仕事と活動の合間に、せっせと仕上げたものです。
猫の為にと、外猫ハウスの設置をお考えでしたら、
手間を惜しまず、ご自身が集められる材料で作ってみて下さい。
要は猫が中に入って寒さを凌げるものであればいいわけです。
まずご自身で努力してみていただけますか。

 

2017年11月27日のブログもご覧下さいませ。 ↓ ↓ ↓

外猫ハウス:材料ほか。