2018年度もいろいろな事がありました。

喜んだり、安堵したり、呆れたり、怒りが沸き上がってきたり。
多くの人、多くの猫との出会いもありました。
多忙で常に疲れてはいましたが、
私生活(あったかしら)も含め、まあまあ満足のいく1年。

 

その中で、私が不快な気分になったことが3つだけあります。
不快、不快、とても不快。
このブログに書いちゃうほど不快。

 

 

◆3位:銅メダル◆  「保護猫を・・・は結局、口だけ」

里親募集をしている子猫にお問い合わせを下さった方がいました。
野良の子猫を拾い10数年一緒に暮らした後、最期を看取ったそうで、
その飼い猫が亡くなってしばらくはペットロスに陥っていましたが、
また前向きな気持ちになり、里親募集中の猫に目を向けました。
亡くなった飼い猫と同じ色柄の猫を探しているうちに、
ねこ藩の保護猫にたどり着いたのです。
譲渡会などにも足を運んでいらしゃるようでした。

「不幸な猫を減らす為に協力したいので保護猫を迎えたい。」
そうおっしゃっておられましたが、
やはりまだ決心がつかない・・・とお見合いをご辞退され、
最終的には見た目も色柄も全く違う、人気の血統種の子猫を
ペットショップで購入したそうです。

「保護猫をいろいろ見たけど、好みの子がいなかったから。」

不快というよりは、ガッカリな一件でした。

 

 

◆2位:銀メダル◆ 「あなたはやりっぱなし」

過去に餌やりさんからの依頼でTNRしたオス猫がいます。
その依頼者さんは高齢者施設に入ることになり、
ご自身の知人Sさんに餌やりを引き継いてこの地を離れていきました。
頼まれたSさんは、それ以来、ずっと1日2回、朝と晩、餌をやっていました。

2年後、その猫がSさんに餌を貰っているとは知らず、
Tさんという方が、別の場所でその猫に餌をやり始めました。
それを知ったSさんは、Tさんが別の場所で餌をやるのなら、
私は餌やりをやめると手を引きました。

Tさんはご自宅から100メートルと離れていない駐車場に
毎日餌やりに通い始めました。
Tさんがご自身で始めたことです。
誰かがTさんに押し付けたことではありません。

餌やりを始めて半年ほど経った頃、
「もうきつい。週3回くらい餌やりを代わってほしい」と言ってきました。

私は自宅庭でも4匹の地域猫の世話をしていますし、
捕獲、お見合い、お届けその他の猫関係の使いっ走り的な用事、
自分の仕事と家事に追われ、出たり入ったりの毎日。
別の場所での給餌に関わっている時間も余裕もありません。
さらに、許可を得ていない場所での給餌にも躊躇いがあるので、
「ごめんなさい、出来ません。」とお断りしました。

「誰に頼まれたか知らないが、
あなたはそこら中の猫に勝手に手術しておいて、

あとはやりっぱなしってこと!?」
Tさんから怒り口調のメールが届きました。

数年前、この地域では、餌はやるが
不妊手術までやる人はほとんどいませんでした。
私はそういう場所を、時間を見つけては歩いて回り、
餌やりさんと話をして、少しづつ手術を進めていったんです。
人がやらない、やりたがらない部分を、
数年かけて一人でこつこつとやっていったんです。

Tさんから依頼された4匹のTNRと保護も行いました。
真冬の夜中にほぼ徹夜に近い貼り込みをして捕獲を試みたこともありました。
Tさんが「あの猫飼いたい」と言った野良猫を捕獲し、
病院に連れて行き、必要な医療行為を済ませてきたのも私です。
新しくケージを購入して差し上げたり、フードを買って届けたりもしました。

「私には私の給餌があるし、忙しいのでそこまでお手伝いは出来ない」と
告げただけで、それまでの出来ごとが全てゼロになるわけですね?

「やりっぱなし」と言われるのは心外だと、
さすがの私もメールでキレて反論しました。

 

◆1位:ダントツの金メダル◆ 「バカにされながらもやる意味はあるか?」

ねこ藩Sさんがお手伝いをしている地域猫現場があります。
もともとは飲食店の女性店主が野良猫に餌やりを始めた場所です・
店が終わってから、毎日店主一人での給餌は大変だろうと、
Sさんは曜日を決めてお手伝いを始めました。
しかし一枚岩とはいきません。

店主があちこちに置き餌をして帰ってしまう為、
翌日、Sさんは容器を片付けていました。
置き餌に新しい猫が通ってくるようになると、
給餌しなくてはならない猫が増えていき、
しかも避妊去勢手術も行っていない。
給餌をお手伝いするSさんは、通行人に、
餌やりについて咎められたり怒鳴られたりするようになりました。

どうしたらいいか? Sさんは市議の先生に相談しました。
店主とSさん達で地域猫団体登録をし、
助成金を使って不妊手術を行った上で給餌をしたらどうか、と勧められました。

虫が好かないのかケミカルの問題なのか、
ねこ藩を立ち上げた時から、
私はその店主に嫌われているというか、
よく思われていないのは知っていました。
Sさん曰く、店主は私を「あの女」呼ばわり。

そんな失礼な人の為に、本来ならば何もやる気はおきませんが、
親しくしているSさんが関わっていることですから、
まわりまわって面倒な手続きやら事務処理やらは私がすることになり、
不本意ながらねこ藩の名前で地域猫登録をすることになりました。

店主が堂々と「正当な理由で給餌が出来るようになった」一方、
私は、私を嫌っているその店主の為に、
助成金で賄いきれない部分の医療費を払い、
現場で保護した子猫を引き受けて里親探しをしました。
あの現場関係にこれまでねこ藩が支払った額は20万円にもなります。
細々とした書類関係や、地域猫の会合参加も私の仕事です。

私の中にはずっと悶々としたものがありますが、
Sさんの「猫のためなんだから」という言葉と、
「大人なんだから黙って我慢。」という自制心でどうにか続けられています。

ある時、怪我をしている猫がいるから捕まえて病院に連れて行きたいと店主が言い出し、
Sさんが急いで我が家に運搬用のキャリーを借りにきました。
「使ったら、洗って返却しに来て下さいね。」という私からの伝言を
Sさんが店主にそのまま伝えたところ、帰ってきた言葉は
「誰にむかってものを言ってんだ」

”あなたですよ、私よりも年下のあ・な・た”

このように小バカにされながらも、私はこれからもあの店主の為に
地域猫現場に関わっていかなくてはならないのか?
面倒な作業を担いつつ、費用負担も続けなくてはならないのか。

考えに考えて、私は店主にメールしました。

「そのような言われ方をされながら、お手伝いしていく気は、私にはもうありません。
ご自身の人脈を活かし、ご自身で地域猫構成員を練り直して、
ご自身であらためて地域猫団体登録を行って下さい。
私は関わらないという選択をしたいと思います。」

店主から返信はありません。

 

この店主には、金メダルだけでなく、トロフィーも贈呈したい気分です。

 

 

 

==================================

 

 

 

こういった活動をしていると、

個人の奥底にある真の部分や、人間性を垣間見てしまい、
ショックを受けたり、気分が滅入ったりすることもあります。

でも、嫌なことばかりではありませんよ
むしろ、勉強になることの方が多い。

すばらしい!お見事!
と言っては失礼になるのかもしれませんが、
昨年、心を打たれた出来事が2つありました。
(画像がヒントです)

それはまた別の機会に。