1月15日のブログ
5匹の子ねこ。:①アクマかマヌケ。
外から猫を保護した際、注意して観察すべきポイントがいくつかあります。
そのうちのひとつが食べっぷり。
生き物である以上、食べなくては生きていけません。
お腹がすいていれば問題なくフードに食いつくはずですが、
病気だったり体調不良で食欲がないこともあります。
また、人馴れしていない成猫の場合、
人に対する警戒心、環境・状況の変化、
そして脱出できないケージに入れられたという、
恐怖とストレスから、食べることを拒むことがあります。
子猫はまだそこまで出来上がっているわけではなく、
人が目の前にいても、眠ければ寝る、お腹がすけば食べるという、
本能に従った行動が見られます。
子猫保護のタイミングにもボーダーラインがあると、
私は常々思っています。
そのラインを越えてしまってからの保護だと、
人間に対する警戒心が根付き始めているため、
少々手ごわい子猫だったりします。
人間にご飯をもらっていたとか、
人間に近寄らないようにしていたとか、
母猫のおかれている環境にもよるでしょうが、
生後4週間~2ヶ月の間のどこかが、そのボーダーライン。
ボーダーラインを微妙に超えていると思われる子猫でも、
怖がる素振りは保護直後の短い間だけで、
美味しそうなにおいのするフードの誘惑には勝てず、
あっけなく陥落することもよくあります。
ANさんが6月2日の保護した子猫きょうだい5匹。
保護のタイミングが、まだボーダーラインの手前だったのでしょう。
保護直後は環境の違いに戸惑ったのか、
守ってくれるはずの母猫の不在が不安だったのか、
寝床代わりの箱の中で皆で団子になったりしていましたが、
それもほんの一瞬のことでした。

ケージの奥に置かれたベッド代わりの箱に猫団子。
健康的でころっとした元気な子猫達は、
先を争うようにフードに食いつき、
無邪気に、爆発的に走り回り、
いつまでも放課後の校庭で遊んでいる小学生状態。

1匹が登れば他の子たちも真似をして登り出す。

遊びの後は、お待ちかねの食事。

お腹が満たされると今度は一斉に排泄。トイレも大混雑。
これじゃだめだと、ANさんは何度かケージを作り直し、
最終的には、人間が余裕で中に入れる大きさの部屋になりました。



人間が中にはいれちゃうケージ完成。
こんな子猫達ですから保護から数日後には里親募集を開始しました。
希望者の方からお申込みの連絡が来たら、
まずはお見合いにいらしていただき、
譲渡側・譲受側、双方が合意したならば、
後日子猫を里親さまのご自宅にお届け。
子猫の里親募集の場合、募集開始から子猫の譲渡まで、
だいたい2~4週間程度の時間がかかると考えれば、
卒業時に子猫は生後2か月近くになり、
ちょうどいい仕上がりぐらい(笑)になります。

ヨナ(左)とエス(右)。

紅一点のミカ(左)とルカ。

一番あどけなさの残る顔立ち、ムニ。
そして、その基本の流れの通り、保護から3週間で、
ヨナ、エス、ミカが卒業していきました。

ヨナとエスは2匹一緒に、町田市のAさんご一家へ。
ヨナはライト、エスはホープという名前になりました。
この2年後、Aさんご一家には更に2匹の子猫が加わりました。

ミカは国立市のIさんご一家のもとへ。
しらたまちゃんという名前になりました。
先住猫のあずきちゃんとすぐに仲良しに。

ルカ(左)とムニ(右)。
ルカとムニ、残り2匹となった時点で、
ANさんのご友人=Nさんが様子を見にいらして下さり、
ムニを迎えて下さることになりました。

お届けした日から、トイレもお膝の上もばっちりです。
名前はこむぎとなりました。
この後、Nさんは2匹目の子猫を迎えています。
最後にルカが残り、まあこの子も希望者が現れるだろうと思っていましたが、
ANさんご一家は子猫達を保護した後、最後に残った子をうちの飼い猫にしようと
決めていたのかもしれません。
ルカはそのままANさん宅の2匹目の飼い猫となりました。

2年前にANさん一家の飼い猫となったにゃんこが、
新入りの子猫にどういう反応を見せるかと心配しましたが、
最初の数日は微妙な距離感だったものの、
すぐに小さなルカを受け入れるようになりました。

最初は微妙な距離感、別々に休んでいます。

こうなればもう安心ですね。
ウレタンまみれになってしまった子猫を、
ANさんが咄嗟に保護してから3週間ちょっと。
全ての子猫が落ち着くところに落ち着きました。
さて、残すは母猫です。
ANさんがポポちゃんと名付けたその母猫は、
ANさん宅に現れたり現れなかったりでしたが、
1ヶ月後に捕獲器に入りました。
なんと、もう次の妊娠をしており、
可哀想ですが、堕胎手術となりました。

ポポちゃん。
小さな2段ケージで術後の療養をさせた後、
ANさんはポポちゃんを外にリリース。

その後は、稀にANさん宅に現れることはあっても、
またすぐにどこかに行ってしまうので、
元々、その地域のどこかに居場所がある猫なのでしょう。
「今日、久しぶりにポポちゃんに会えました。」
時々、ANさんからそのようなLINEがきます。
さて、子猫達はみなそれぞれ室内飼いの飼い猫となり、
母猫のTNRは済み、これでひと段落。
形の上ではそうでした。
しかし、ポポちゃん一家の騒動は、
ほんの序章。
氷山の一角。
それから1ヶ月もしないうちに、
ANさんは近所で大発見をしてしまうのですが、
それはまた別のお話。
The End.
