前回のお話。
2026年2月19日のブログ
「増えていた。:②カミュ」
https://nekohan.jp/archives/987511486
カミュのTNRから3週間が経過。
残っている2匹は、体格と見た目から
どちらもメスのようです。
これまでの経験から、メスはオスよりも警戒心が強く、
オスに比べて捕獲器に入りにくいことがわかっています。
長丁場になるかもしれませんが、やってしまわなくては。
捕獲器をKさん宅1階の階段下に仕掛けます。
私は1時間半ごとに現場に足を運び、
猫が捕獲器に入ったかどうか確認しに行きますが、
それ以外の時間は、建物上階に住むKさんが、
2階玄関の踊り場から、階段上を覗き込み様子を伺う。
良い天気で、どこかに出かけてしまっているのでしょうか。
日曜日の午後、4時間ほど捕獲器をセットしましたが、
猫の姿は全く見えませんでした。
月曜日の夜、捕獲器を仕掛け自宅に戻った直後、
「違う子が捕獲器に入っています」と、
Kさんから電話が来ました。
違う子というのは、TNR済のカミオとカミュ以外という意味。
捕獲されていたのは、いちばん小柄な子・カミリアでした。


若そうな顔立ちの子、カミリア。
徐々に冷え込むようになってきた12月、しかも夜。
猫を捕獲器に入れたまま朝まで外に置いておくなんてことは、可哀想でできません。
捕獲器を綿毛布で2重に包み、我が家の玄関でひと晩過ごしてもらいました。

翌日の午前中に手術が終わったカミリアを夜病院に引き取りに行き、
Kさん宅1階の玄関ホールの、カミュの時に作ったワイヤーネット製のケージに入れました。
この即席ケージはフタのようなもので底がありませんから、ケージの上に重しが必要。
カミュの時はまだ封を切っていない猫砂などを上に載せておいたのですが、
どうやら、カミュはケージと床の境目に手を滑り込ませ、
出来た隙間に頭をねじ込んで、脱出してしまったと思われます。
今度はもっと重いものを載せておかなくてはなりません。
ご両親亡き後、手付かず状態で物が散乱しているKさん宅1階の部屋から、
陶器の入った箱や板等、重量のあるものを出してきてケージの上に乗せました。
カミュの時より、ずっと重い。これなら大丈夫・・・・・
じゃ、なかった!
カミリアも翌日、ケージから脱出してしまいました。
上に載せてあった重い箱がひとつ、床に移動していました。
ご飯とお水を取り替えにきたKさんが、
ケージにかけた布を整えるため一時的に箱をどかし、
元に戻すのを忘れたようでした。
だめじゃん、もう~。
しかも、ケージ脱出に成功したカミリアは、
玄関廊下の奥の、ほんの少しだけ空いていた引き戸をこじあけ、
ご両親の居住スペースだった部屋に侵入。
さらに、重しにする荷物を探していた時に、
Kさんが開けっ放しにしておいた押し入れの中に
逃げ込んでしまっていました。
押し入れの中も整理整頓がほとんどされていない状態で、
猫がどこに隠れているのか全くわからない。
見つけたとしても、人馴れしていないカミリアを
Kさんが確保できるとは思えませんから、
別の用事で我が家に来た仲間のANさんに協力してもらい、
2人でカミリアを捕獲することにしました。
玄関方面に逃げ戻らないように、まず部屋の扉をきっちり閉め、
押し入れの中の物を少しづつずらし、カミリアの居場所を探りながら、
荷物を外に出して、人間が体を入れられる程度のスペースを作っていきます。
ちらりとカミリアが見えたと思ったら、奥の荷物の上を移動して、
押し入れの角に逃げ込みました。
手前にある箱を全部どかしてしまえば、カミリアの姿が丸見えになるのでしょうが、
そうなったら、カミリアは恐らく押し入れから飛び出すか、
また押し入れの反対側の奥に逃げ込んでしまうでしょう。
今いる場所で捕まえた方が手っ取り早そうです。
素手でカミリアを掴めるかどうか、手を伸ばしてみましたが、
やはり手前の荷物が邪魔でうまくいきません。
キャリーの中にカミリアを追い込む、というか、
キャリーに逃げ込まなくてはならないような状況を作ろう。
まずキャリーの扉を外しました。
箱類をほんの少しづつづらし、入り口をカミリア側に向けたキャリーを
荷物の隙間に入れていきます。
追い詰められてパニックになったカミリアが、
キャリーの上や荷物の上に飛び乗って移動しないように、
上の空間には、毛布を詰めてエスケープルートを断ちます。
毛布を少しだけめくり、カミリアの様子を確認しつつ、
箱とキャリーを徐々に奥に押し込んでいきます。
四角い部屋の中の真ん中にいると想像してみてください。
四方の壁がどんどん接近してきます。
押しつぶされそうになる時、1面の壁に穴が開き、
奥に部屋があったら、そこに入ろうとするでしょう?
ざっとそんなイメージ。
スペースがどんどんなくなり、カミリアは押し入れの角に
ぴったりと体を合わせてじっとしています。
毛布の隙間から最後の確認をして、
カミリアとキャリーの入り口がほぼマッチ。
そこで、キャリーをえいっと押し入れの奥に押し込みました。
キャリーは押し入れの奥の壁に辺り、
キャリー内にカミリアが入ったのがわかりました。
やれやれ。
いや、やれやれじゃない。
まだやることはある。
今は押し入れの奥の壁がキャリーの入り口を塞ぐ役目をしていますが、
キャリーの扉は外してありますから、キャリーを引っ張り出すには、
扉を元通りに取り付けなくてはなりません。
押し入れの壁からキャリーを3センチほど離し、
扉を隙間に差し込んでキャリー本体に取り付ける作業ですが、
暗く狭いその空間、手探り状態で、なかなかうまくいかない~。
幸いなことに、カミリアが、飛び出そうとしたり、
体当たりしたりという行動を見せず、
キャリーの奥にうずくまったままでしたので、
思いきってキャリーを引き寄せ、十分なスペースを作り、
目視しながら、扉を取り付けることができました。
カミリアはまた玄関前のワイヤーネットケージに戻り、
数日の療養の後、外に戻りました。
怖い思いをさせてしまいましたが、その後、
ご飯を食べに戻ってきているとわかり安心しました。

ケージ生活に逆戻り。

狭いケージは相当なストレスでしょう。
ベッド代わりの箱を食いちぎり、ボロボロです。
さて、もう1匹。メスのカミラの捕獲です。
4匹の白黒のうち、Kさん宅で最も長く時間を過ごしているのが、
カミュとカミラ。
この2匹は顔も体型もそっくりで、当初は区別が大変でしたが、
カミュには既に耳カットが入っていますから、
見分けが容易になりました。

Kさん宅の外猫ハウスを使ったりしているカミラ。
Kさん宅には、3匹のメスが定住。
そこにカミオ、カミュ、カミリアに混ざって、
カミラもご飯を食べにきています。
カミラを捕獲するために、餌断ちをしてしまうと、
他の猫達もご飯を食べられなくなってしまいますので、
そこが難しいところ。
空腹状態の時に、猫は捕獲器に入りやすいので、
カミラには絶食させたいのですが、もうそれは無理。
しかし、カミリアのTNRから2週間後、
カミラ狙いでとりあえず捕獲器を仕掛けてみたところ、
すぐにカミラが入りました。
いい意味での想定外。

貸し出していたものが返却されてきたのか、
ANさん、あるいは他の仲間が貸してくれたのか、
今となっては記憶が定かではありませんが、
2段ケージを使えることになりましたので、
ワイヤーケージはもう分解。
術後のカミラはパニックになる様子も見られず、
ケージ内でゆっくりと体を休め、食欲も旺盛、
落ち着いた療養生活を送った後、庭に戻りました。


まったりと療養生活を送ったカミラ。
わーい、終わった~!
4匹の猫をTNRするのに4ヶ月。
あんたいったい何をやってるんだと、
他のボランティアの方々から言われそう。
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さて、今後のこと。
市川市では地域猫活動を推進しており、
自宅で地域猫の世話をしている方々は、
地域猫団体として市に登録できる仕組みになっています。
登録すると、猫の不妊手術助成金を申請できたり、
市に集まった寄贈フード分配に申し込むことができます。
Kさん宅を地域猫活動の場とし、
地域猫団体登録をするもできますが、
私はKさんにその話を切り出しませんでした。
地域猫活動として成り立たないことが確信できたからです。
To be continued ・・・・・・

