モッチーという地域猫がいます。
2017年、他の猫を狙って仕掛ておいた捕獲器に入ったのでそのままTNRしました。
モッチーは当時、Nさんというおばさまにご飯をもらっていました。お庭にはベッドなども置いて下さっていました。その後、Nさん宅から60m程離れたYさん宅にも現れるようになりました。モッチーは、その2軒のお宅を行き来して長年暮らしました。
モッチーの毎日は満ち足りていてパトロールに遠出することもなく、オスにしては行動範囲がとても小さかった為、存在を知る人は数人のみ。
一昨年、おばさまが亡くなり、モッチーの居場所はYさん宅だけになりました。Yさんは庭にハウスを置いてご飯をあげて下さっていましたが、ご事情があり、引越しをすることになりました。
Yさんはモッチーのことを気にかけて下さっていますが、飼い猫2匹に加え、モッチー同様、長年このエリアの地域猫だったソルトを保護して室内に入れて下さっていますので、これ以上、猫を抱えるわけにはいきません。お宅は売りに出すことになりましたので、これ以上ハウスをを置いておけませんし、ご飯をあげに通ってくることもできません。
4月12日から、モッチーは居場所もご飯もなくなります。
Ｙさん宅から、100～200ｍも移動すれば、ハウスを設置して地域猫の世話をしている家が5軒ありますが、果たして、モッチーはそこまで辿り着くだろうか。辿り着いたとして、他の定住猫達もいる場所に、モッチーが溶け込めるのか。容易ではないでしょう。
地域猫の世話をする方々が常に直面する問題です。自分が世話を出来なくなったら、猫はその後どうなるのか。餌をやり始める時は、なかなかそこまで考えないことが多いです。
しかし、普段から考えておかないと、こういうことは常に起こります。
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