昨年10月、市内にお住まいの上村さんが、お庭で保護したとらちゃん。
当時はまだ生後5ヶ月弱の子猫でした。

 

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顛末を記したブログです↓↓
下新宿のちことら~それでもやる意味がある
可愛い可愛いとらちゃんを自由に遊ばせ、大切に育てながら、
上村さんはご一家は、里親希望者様が現れるのを待っていました。

 

 

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本来ならば私が上村さんからとらちゃんを預かり、
11月の里親会に参加するべきだったのですが、
駅前フリマと日程・時間が重なってしまいまして、
上村さんは個人ボランティアではない一般の個人として、
お一人でとらちゃんを連れて参加しました。
会場にはもっと小さい子猫達もいたせいか、
結局、とらちゃんにはお声はかかりませんでした。

いつかかならずとらちゃんと暮らしたい!と
熱望して下さる方が現れるに違いないから、
気長にご縁をまちましょうとお話ししました。

 

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上村ご夫妻のDIY力作。
手造りのキャットタワー&ウォーク。

 

 

 

 

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とらちゃんはここを上り下りしながら
毎日無邪気に遊んでいたんですね。

 

 

 

 

 

そうしているうちに、とらちゃんに何度か血便が見られ、
フットワークが軽く、段取りのいい上村さんは、
すぐさまとらちゃんを獣医さんに連れて行きました。
フードに原因があるかもしれないということで、
獣医さんおすすめのヒルズi/dに切り替えたところ、
とらちゃんの血便はおさまりました。

 

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何を見ているのかな?

 

 

 

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ソファの下はおもしろい?

 

 

 

この血便騒動の時、もしもとらちゃんが何か重篤な病気を抱えているのだとしたら、
里親探しは諦め、とらちゃんを我が家の飼い猫にしてずっと世話をしていこうと、
上村さんご一家は思っていたそうです。

 

11月末にYさんが保護したあみちゃんはすぐに里親さんが見つかり、
また、松戸のペコちゃんにも希望者様が現れたということで、
何とか、とらちゃんも年内に送り出してあげたい…。
が、時はもうすぐ12月半ば、慌ただしい時期です。
それはちょっと厳しい望みだろうと思っていました。

 

じゃ、とりあえずは、2016年度最後の里親会に再度参加して…

あれあれ?
飼い猫・むぎちゃんに対して「ん?」というような行動が
とらちゃんに見られるようになったそうです。
里親会開催の前日に上村さんは去勢手術をお願いしました。

里親会参加は新年明けてからということで……と言った矢先のこと、
千葉市に住むAさんというご家族からとらちゃんへのお問い合わせがありました。

とんとんと話は進み、まず平日夕方に、お母様のだけが、
とらちゃんに会いに来て下さることになりました。

 

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Aさんと私に警戒するとらちゃん。           くりくりまん丸の可愛い目。

 

 

お母様はほんわりした優しい雰囲気をお持ちの方でした。
お見合いの際にも、そっととらちゃんを抱っこして下さり、
また、とらちゃんもおとなしく静かでいい子にしていました。

 

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いつものように上村さんが抱っこ。

 

 

 

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Aさんにも、おとなしく
抱っこされていますね。いい子。

 

 

 

 

Aさんご一家で、ネットに掲載したとらちゃんの画像をご覧になり、
「この子可愛いなぁ」というお話になったそうです。
お見合いの際も「わぁ、やっぱり可愛いです~」と言いつつ、
ケージ、トイレ、フード等について真摯にお話しされていました。
Aさんご一家はとらちゃんを迎えて下さるかな。

 

とらちゃんは一生、むにゃむにゃの子猫ではありません。
これから20年近く生きるかもしれない生き物です。
もっと大きくなるだろうし、もっとやんちゃになるかもしれない。
去勢済みとは言ってもマーキングをするかもしれないし、
寝たきりの病気になるかもしれない。
お母様には、帰宅後、ご家族ともう一度話し合われてから
お返事を下さいねとお伝えしました。

 

翌日、お母様からメールがありました。

とらちゃん、家族みんなで心待ちにしています。
23日が楽しみです。とても感謝しています。

 

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ふう~、よかった。じーんときます。

 

 

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クリスマスイブの前日、上村さんのご主人が車を出して下さり、
上村さんご一家、とらちゃん、ねこ藩Hとで、
千葉市のAさん宅にとらちゃんをお届けに伺いました。

高校生のお兄ちゃんは2階の自室で疲れて爆睡中でしたが、
優しそうなご主人、可愛いお嬢さんに初めてお会いしました。
Aさんのお嬢さんも、上村さんのお嬢さんも小学生。
すぐに打ち解けて二人でゲームをしていました。

お婿入り道具としてとらちゃんに持たせます、と、
上村さんがご自宅でずっと使用していた2段ケージも持参。
とらちゃんはケージに入ることを嫌がらない子ですので、
新しいお家でもしばらくケージの中で過ごすことになりそうです。

 

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む~。ここどこ。

 

 

 

 

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緊張のとらちゃんに
優しく語りかける上村さん。

 

 

 

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A家のお母様が抱っこしています。
「待ってたよ~とらちゃん。」

とらちゃんに洗濯ネットは不要だったね。

 

 

 

 

自分のにおいがついたいつものケージなのに、新しい知らない場所…。
とらちゃんはケージの中でじっと小さく固まっていました。
大丈夫。ここがあなたの終の棲家だよ。

1,2週間もすれば、子猫の記憶は上塗りされます。
最初からここに住んでいたかのように馴染み、
自然にAさんご一家の一員となるでしょう。
下の画像は、お届けに際して、上村さんが作成したとらちゃんノートです。
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表紙がとらちゃんの写真、内容は、性格、健康状態、食事について。
フードの種類、量、ご飯の出し方、腸についての事実・意見・提案、
どういうことが好きで、どういった癖があるか等、
保護からずっととらちゃんの世話をしてきた上村さんならでは。

そうか、こういうものがあると便利ですね。

 

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お届けから2日後のA家からのメッセージ:

とらちゃん、餌もしっかり食べて〇ンチもちゃんとしました。
今朝は爪も研いでいました。
ケージの扉を開けて外に出られるようにしてみます。

さらに2日後:

食欲あります。お皿ピカピカになるくらい、残さないです。
撫でても嫌がらなくなりました。
ゴロゴロいってとても可愛いです。
もうちょっとしたら、キャットタワーを設置したいと考えてます。

とらちゃん、いい子だね。順調、順調。

 

 

そして、お届けから6日目に画像が送られてきました。

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あ、これもう全然平気。A家の飼い猫の顔になりつつあります。

 

これまでに私個人、そしてねこ藩が関わった子猫達は、幸運なことに、
皆、早い時期にご縁に恵まれて、保護から1ヶ月程で貰われていきました。
そういう経緯がありましたので、とらちゃんに関しては、
あれ~どうしてだろう、もしかしたら時間がかかるのかな…と
ちょっぴり心配になった瞬間もありましたが、それはきっと、
とらちゃんが、A家とのご縁を待っていたのかもしれませんね。

 

 

上村さん、本当にお疲れ様でした。
2ヶ月半、上村さん宅で過ごしたとらちゃんは、
きっと毎日わくわくで幸せだったと思います。

 

そしてAさん、たくさんの猫さん達の中から、
とらちゃんを見つけて下さってありがとうございます。
これからご家族ととらちゃんの楽しい時間が始まりますね。
どうぞ末永くとらちゃんをよろしくお願いいたします。