我が家の駐車場~私道の奥辺りに捕獲器を置いておくと、
未不妊の野良猫が入る確率が高いのです。
しかしながら、現在、この辺にいるほとんどの猫達は、
不妊手術済みの印=耳カットの入った猫達。

こむぎちゃんを保護した今、この界隈で未手術と思われる成猫は3匹。
①隣の通りに住む餌やりおじさんの所から流れてくる三毛♀。通称秋ミケ。
②時々見かける白黒の♂ギャオス。カプ君と一触即発の状態になることも時々。
③私がジョ―君と呼ぶ、最近現れるようになったべつの白黒(白キジ)の♂。

捕獲器を設置するタイミングに気をつけないと、
常にうろうろしているカプ君が入ってしまいます。
カプ君はこれまでにも3回トラップに入ってしまいました。
2週間以内に3回捕獲されてしまった(笑)こまつに並ぶ記録です。

 

恐ろしく嫌な経験から、こんなのもうコリゴリ!と学習しないのだろうか…?
それとも、ちょっと待っていれば出してもらえるから大丈夫と学習してしまったんだろうか…?

 

 

下新宿でちこちゃんのリリースを見届けた日の午後、
玄関の階段下にセットした捕獲器に猫が入りました。

DSCF1628 DSCF1627

 

 

 

 

 

 

 

この子は最近何度か見かけていた③のジョ―君です。
いつも夕方以降見かけていたので白黒だと思っていましたが、
明るいところでよく観察してみると、黒の部分もある白キジです。
捕獲器の柵部分を激しくひっ掻き、爪が何本か折れてしまっています。
また、顔を強く柵に押し付けたせいか鼻の頭のキズから少々流血。

すぐに去勢手術をお願い出来ることになりましたので、
そのまま江戸川区の病院に連れて行き、夜9時過ぎに迎えに行きました。

DSCF1631 DSCF1635

 

 

 

 

 

 

捕獲器から金属ケージに移動。

DSCF1634

 

 

 

 

 

 

 

ひと晩我が家の玄関で安静に休んでもらい、
明日の昼にリリース予定・・・・

 

一件落着と言いたいところですが、問題発生

 

獣医の先生がおっしゃいました。

この子既に去勢済みだったよ?
暴れないし、毛並みはきれいだし。
絶対に飼い猫だって。

ノミがいたから、出入り自由の子だと思うけど。

 

そ、それはまずい… 耳カットが入ってしまった。

DSCF1633

 

 

 

右耳にカットが・・・。

 

 

 

 

我が家の付近で飼い猫を出入り自由にしているのは
件のカプ君にご飯をやっている森本さんのみ。
でも、確か森本さんの飼い猫パピちゃんは もう少し灰色がかった薄いキジ白。
いや、100%そうではないという自信がない。
明日のリリース後、「うちの子の耳を勝手に切った!」
なんて怒鳴りこんで来られたらどうしよう…。

どうしようって、もうただただ、頭を下げて 謝罪するしかないのですが。

 

ご近所のおばさまや、未来ちゃん保護主の菅野さんにも相談しましたが、
「首輪無し、マイクロチップ無し、手術済みの耳カット無し。
そんな状態で他所様の庭をしょっちゅううろついていれば、
未手術の野良と間違われても仕方がないでしょう。」 とのご意見です。

確かにそうなのかもしれませんが、
「野良猫の捕獲をしていますので、飼い猫を外に出している方は
飼い猫だとわかるようにするか、しばらく猫を外に出さないで下さい」
と事前にお願いして回るべきだったのかな…と。

そう言えば、以前、カプ君の件でお話をさせていただいた、
高山さんという方がご近所にいます。
飼い猫を外に出しているようなことを言っていたような…。
家は少し離れていますが、それは人間用の道を行き来する場合。
猫は塀の上を歩き、柵をくぐり、障害物を飛び越えたりして
自由気ままに好きなように進みますから、
我が家と高山さん宅は案外近いかもしれない。

 

 

リリース当日、ケージの中でじっと座っているジョ―君を前に、
そんなことを菅野さんと話していたちょうどその時、
なんと、高山さんから電話がかかってきました。
以前、ねこ藩のチラシをお渡ししたのですが、
電話番号を控えておいて下さったようです。

「こんにちは~。あの…ちょっとお伺いしたいのですが、
実は昨日からうちの猫が1匹行方不明になってしまいまして…。
もしかしたら何かご存じかな…と。」

 

あ~やってしまった~!

 

高山さんはすぐにキャリーケース持参でやって来て下さいました。
高山さんには事情を話し、心からお詫びをしました。

「いやいや、首輪を嫌がるもんで、うちも、そのまま外に出しちゃってるしね。」
と言って下さいましたが、私は申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

獣医の先生に預ける時、去勢手術だけではなく、
ついでに三種混合ワクチンも先生にお願いしたのですが、
ジョ―君、じゃなかった、このクーちゃんという高山さんの猫は
今年すでに三種混合ワクチンを接種済みでした。
ワクチンで体調がかなり悪くなる猫もいます。
劇薬にもなりかねないワクチンを、 短期間に2度も接種させてしまい、
クーちゃんには申し訳ないことをしました。

高山さん宅には3匹の飼い猫がいて、皆出入り自由なのだそうです。
将来こんなことがまたあってはいけないので、
3匹の色柄を画像で確認し、名前を教えていただきました。

クーちゃんの様子が心配で、翌日高山さん宅に立ち寄ってみました。
「元気だけど、まだ少しだけフラついてるかな。」と
高山さんは私を責めるでもなく、クーちゃんを抱っこして見せて下さいました。

 

クーちゃん、ごめんね、本当にごめんなさい。

 

◆10月24日◆
クーちゃんにかかった医療費
全身麻酔、アドボケート、三種混合ワクチン
合計6500円/江戸川区E病院

 

TNRが目的でしたからねこ藩の記録としてここに残しておきますが、
私の確認ミスだったこともあり、医療費は個人で負担しました。