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8月14日のブログ
「猫捨て場:①緊急のお願い」
8月28日のブログ
「猫捨て場:②百音ちゃん」
8月30日のブログ
「猫捨て場:③カヌレが・・・」

 

 

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子猫達の保護後、ロールを預かって下さっているIKさんから
何度かLINEのメッセージが届いていました。

「百音ちゃんもロールと一緒に預からせていただきたいなと思って・・・」
「我が家で良ければ喜んで預かります」
「百音ちゃんとロール、一緒にしたらまずいでしょうか・・・」
「外は寒いし、雨が降ってるし、あんなに人慣れしている百音ちゃんが心配で・・・」
「百音ちゃん・・・どうにかならないかなって・・・」

百音ちゃんを元いた外の場所に置いたまま、という理想的な状況ではない中、
預かって下さる方や、里親探しを続けてはいましたが、そう簡単には見つかりません。
百音ちゃんにずっとご飯をあげて世話をしてきた地元住民のひとりで、
子猫達の保護主・Tさんは、百音ちゃんの居場所と目と鼻の先にお住まいですが、
Tさん宅には出入り自由の飼い猫がいますので、
百音ちゃんを室内に保護したとしても、飼い猫さんと一緒に出てしまう可能性があり、
完全室内保護とはなりません。

 

 

 

 

 

ひとりぼっちの生活に戻った百音ちゃん

 

 

 

 


 

 

外で寝泊まりの生活が続きます

 

 

 

 

IKさんのお申し出は本当に有難いものでしたが、
真菌の件があり、カヌレとロールを隔離したばかり。
ロールの培養検査はまだ検査結果が出ておらず、
もしロールが保菌者だったら、百音ちゃんに移ってしまう。
逆に、もしロールが保菌者でないことがわかったとして、
カヌレの真菌が母猫からもらったものだったとしたら、
百音ちゃんからロールに真菌が移ってしまう。

 

預かり場所は3か所。

 

①コロネとタルトの上村さん宅→真菌の可能性が低いと思われるので他猫と接触させたくない。
②カヌレのおじさま宅→真菌治療中なので他猫と接触させたくない。
③ロールのIKさん宅→真菌問題がクリアするまでロールを他の猫と接触させたくない。
④百音ちゃん→預かり場所がない。

 

悩みながら、IKさんと話し合いました。

 

●ロールが真菌持ちかどうかはまだ培養検査の結果が出ていないからわからない。
●ただ、現時点で、円形脱毛等の真菌症状は見られない。
●真菌予防の意味で、先生にすすめられた薬をロールが飲んでいる
●ロールは週2で抗真菌シャンプーをしている
●保護と同時に百音ちゃんの培養検査もお願いする
●ロールと同じように百音ちゃんも抗真菌シャンプーをする

 

真菌カヌちゃんとあれだけべったり一緒にいたロールに、
真菌症状が見られないのだから、ロールは大丈夫と信じよう。
ロールと百音ちゃんの消毒・シャンプーをまめに行い、
常に状態に気をつけ、異変があったらすぐに診察。

 

なにしろ、いきなりきょうだいのカヌレがいなくなって
ひとりになったロールが暴れん坊ロール星人となり、
ワイヤーネットで仕切った向こうの部屋にいる
IKさんの飼い猫達とも合流できず、子猫なりに不満らしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うん、そうだね、ロールにはやはり、仲間がいた方がいい。
その仲間は母猫の百音ちゃんが適任かもしれないね。

 

 

IKさんは大学性と中学生のお子さんがいるシングルマザーです。
毎日朝7時前に出勤し、夜8時過ぎに帰宅する生活。
時間的にも経済的にも、保護猫を何匹も抱える余裕はないでしょう。
それでも、こうおっしゃって下さいました。

 

「医療費が何百万もかかるわけではないし、飼い猫がいるのだから、
エサ代だって2匹も3匹もさほど変わらないです。
おかげさまで私は健康ですから、猫の為に働きますよ!
大学生もいますから、もちろん余裕はないですが、
特に贅沢するわけでもないし、お金がかかるのもあと少しですから。」

 

IKさんはご自身の庭に現れる飼い主のいない猫達11匹のTNRを行いました。
外で繰り返し出産をする野良さん達を見ながら、このままじゃいけない・・・と思い、
行動に移してくれた方です。地域に貢献して下さった方です。
そして、Ikさん同様、二人のお子さん達も、とにかく動物に優しい。
お母さんが留守の間、ロールと百音ちゃんをみていてくれるでしょう。

 

IKさんに金銭的負担がかかってはいけません。
そこはねこ藩が有り金はたけばいいだけのことです。

 

 

百音ちゃん、IKさんのお家に入ろう!
ロールが待っているよ!

 

そして、9月2日、子供達の保護から遅れること2週間、
母猫の百音ちゃんは室内に入り、ロールと合流しました。

 

 

 

 

 

 

あれえ?このひとしってる気がする・・・

 

 

 

感動の再会!!とはなりませんでした。
お互いによそよそしくしています。
猫の記憶力はよくわからないものです。

 

百音ちゃんは、蚊の多いじめじめした暗い場所で
ずっと寝泊まりしていました。
すぐに自らふかふかの清潔なベッドに横たわり、
気持ちよさそうにしています。


 

 

 

 

 

 

お互いに親子だと気付いたのか、
それとも単に許容できる仲間だと決めたのか、
やがて、ロールと百音ちゃんは一緒にベッドに入りました。


 

おかあさんかな?
ま、いいや、だれでも・・・。

 

 

 

 

4月にあの場所に百音ちゃんが置き去りにされて以来、
毎日朝と夜2回、現場に足を運び、百音ちゃんにご飯をあげて
世話をしていたTさん、さぞ安堵の想いだったのでしょう。
IKさん宅でロールと合流した百音ちゃんを見て、鼻をすすっていました。

 

 

 

 

もとは飼い猫だった百音ちゃん。
Tさん達がご飯を運んであげなければ、
生き延びられなかったかもしれません。

 

 

 


 

 

 

ケージ内でくっつく親子。
(と本人達が思っているかどうかは不明)

 

 

 


 

 

 

 

暴れるロール星人を抑え込みに入りました。

 

 

 

 

 

みんながみんな、収まるところに収まりました。
しかし、仕切り直して里親探しを再開・・・とすんなりはいかないものです。
やはり、外から保護した子達、何かと小さな健康上の問題が出てきます。

 

 

To be continued ・・・・・・・・