知人の庭に三毛が来るんだって。
三毛はメスだから手術しないと出産しちゃうよ~
って言っているんだけどね。
2017年初夏に菅野さんからそう聞いていました。
結局、TNRは間に合わず、8月中旬頃、
その三毛・ミケちゃんは出産したそうです。
ミケちゃんの捕獲について、ああだこうだと連絡が飛び交っていた9月8日に、
ミケちゃんの産んだ子猫の1匹が保護されました。タマ♂です。
白×ミルクティーのふわふわ男子。
「タマ」。
菅野さんの知人、HKさんが住む場所は数年前に整備された分譲地で
新しい住宅が5軒程のこじんまりとした静かな通りです。
これまでに、HKさんと隣人のISさんがお金を出し合い、
この通り周辺の野良猫数匹の不妊手術を済ませていましたが、
ミケちゃんは捕まえることが出来ずに取り逃していた子でした。
ミケちゃんは最後の1匹だったのです。
HKさん宅のお隣に住んでいるISさん一家は、
以前住んでいたマンション近くで子猫1匹を保護しました。
その子はISさん一家の飼い猫となり、一緒にこの住宅街に引っ越してきました。
「タマ」は猫飼い世帯のISさん一家が預かって下さることになりました。
翌週、更に2匹の子猫を保護。タム♂とヒナ♀です。
菅野さんは、路地向かいに住むNおじさまに
タムとヒナの預かりをお願いしたいと思っていましたが、
その時Nおじさまのところには他の預かり猫・カヌレがいました。
さらにタムとヒナは風邪をひいていましたので、
元気になるまで、菅野さんは二匹を動物病院に預けました。
入院中のタムとヒナ
目と鼻が少々グチャグチャ
2日後、母猫のミケちゃんがやっと捕獲器に入りました。
こちらはベテランボランティアの三木さん担当です。
やっと捕まった
ミケちゃん
2週間程効き目のある、感染症等予防目的の持続性抗生剤(コンべニア)の注射を打ってもらい、
手術の1-2日後には猫をリリースするのが、三木さんの通常のTNRのやり方です。
ミケちゃんもその予定でいましたが、台風が接近していた為、リリースは延期になりました。
台風の前日、子猫がもう1匹いることがわかりました。
HKさん達が住む通りに面してアパートがあります。
その庭に群生しているどくだみの藪に 子猫は逃げて隠れてしまいました。
道に接しているアパート敷地。
その奥は敷地面積の広い大きなお宅で、
庭はぐるりと木々で囲まれています。
道路側から邸宅の敷地内はよく見えないので、
そこに猫が逃げ込んでしまうとアウト。
アパートの裏庭ですが、
道路側からはよく見えます。
アパート庭に群生するどくだみ。
人間の膝下くらいの高さですが、
子猫達にとっては隠れ場所になります。
アパート敷地に勝手に入ることはためらわれた為、
土地管理者やおまわりさんまで出動し、
ちょっとした騒ぎになりましたが、朝のうちに子猫を保護。
ミケちゃんの産んだ子猫の最後の1匹、キビ♂です。
台風がくる前に保護出来たことは良かったのですが、
きょうだい達が1匹づついなくなり、さらに母猫がいなくなってから3日間、
ひとりで生き延びていた頼りない小さなキビ♂は、生命力の強い子なのでしょう。
ひどく衰弱しているという状態でもありませんでした。
逞しい子・キビ。
薄汚れてはいましたが、元気です。
最初に保護されたタマ♂はISさんの知人ご一家に貰われていきましたので、
ISさんご一家はタマと入れ替わる形でキビ♂を預かって下さいました。
保護日数10日。
早い時期に貰われていったタマ。
礼儀正しい、しっかりとしたお姉ちゃんと弟くん。
タマの世話をよろしくね。
この朝は母猫ミケちゃんのリリースでした。
この通りに住む方々が、今後もミケちゃんを見守って下さるでしょう。
翌日、カヌレがNおじさま宅から、預かりの上村さん宅に移動しましたので、
空室となったNおじさま宅に、退院してきたタムとヒナが入りました。
Nおじさま宅のケージに落ち着く。
タム♂
ヒナ♀
キビ♂
Nおじさま宅のタムとヒナ。
ISさん宅のキビ。
少し毛が長めのふんわりとした子達。
里親さん探しスタートです。
To be continued ・・・・・