じゅんちゃんは、避妊手術後、リリースせずに里親を探してあげたいが自宅には置いておけないという保護主さん宅から、猫の世話が出来る高齢のおじさま宅に移動してきた可愛い女の子。

一生大切にして下さる里親さんを必ず探すからと何度か説得しましたが、「俺が元気なうちはずっとここにいて暮らせばいい。俺に何かがあった時は宜しく頼むよ」と。

結局、じゅんちゃんは、情がが移ってしまい手放せなくなったおじさまの飼い猫となりました。

そして僅か3年でその時がやってきてしまいました。

入退院を繰り返すおじさま。家の鍵を預かった近所のSさんはその度におじさま宅に通い、じゅんちゃんにご飯をあげ、トイレ掃除をしました。

この先、またいつ、救急車で運ばれるかわからない。じゅんちゃんを手放しませんか?

おじさまは寂しくて仕方なかったでしょう。時間をかけて考えて下さった後、「じゅんちゃんをどうか宜しくお願いします」と言って下さいました。

今、じゅんちゃんは、おじさま宅から歩いて2-3分、Sさんのご友人、Uさんの飼い猫になりました。

手が足りない時、いつも快く子猫を預かって下さったおじさまです。ノートに、体重、食事量、排泄記録をしっかりと記入、真菌のケアまで。

おじさまが猫と暮らせる日々はもう来ないのだろうなぁ。

おじさま、本当にありがとう。