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8月17日のブログ
かよちゃんです:①引っ越してきた猫
かよちゃんです:②室内滞在訓練とトイレ拒否
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7月26日、かよちゃんを完全室内保護に切り替えました。
食事は問題なし。トイレも覚え、お気に入りの場所を見つけてくつろいでいます。
私が書斎にいる時にはこうして足元でごろごろとしていることが多い。
人間と一緒に寝たがります。
濃いめの明るい毛色。
私の頭の中にある「三毛猫」というイメージ、そのものの猫です。
典型的な濃いめの3色がバランスよく配置されたような色柄,
オレンジのような茶の部分にシマが入っていて。
頭はちいさく、きょとんとしたような顔をしていて、態度は堂々。
赤い首輪がよく似合っているでしょう?
ごろんと横になり、すぐにお腹を見せて撫で撫でを要求したり、
ベッドにまで入って来てくっついて寝ようとするかよちゃんは確かに可愛い。
でもそれ以上に私は切ない気持になりました。
「この子はこうやって飼われていたんだろうなあ。
いったいどんな理由があって、
人間に寄り添って生きていたこの子の毎日が、
外での生活になってしまったんだろう?」
3日後の29日に早速里親募集サイトに掲載しました。
大人の猫ですから、気長にご縁を待つつもりでいましたが、
そのお問い合わせは翌日に届きました。
7か月前に迎えた1歳になる先住猫さんがいるご家庭。
ぜひ猫のお友達を・・・ということで、かよちゃんに白羽の矢がたったようです。
8月9日、猛暑日の午前中、はるばる遠方から
里親希望者のHYさんがかよちゃんに会いに来て下さいました。
大学生の若いお嬢さん・・・のように見えますが、
ふたりのお子様がいらっしゃるお母さまです。
あらかじめケージに入っていてもらったかよちゃんと触れ合っていただきました。
HYさんに撫でてもらい、ゴロゴロ喉を鳴らしていたかよちゃんですが、
HYさんが抱っこすると、かよちゃんはするりとHさんの腕からすり抜けてしまいました。
人に慣れていて扱いやすい子だと思っていましたが、
やはり初めての人を前にして緊張していたようです。
かよちゃん、どうだろうか、気に入ってもらえたかしら。
と少し心配していましたが、翌日、
「トライアル、お願します。」とHYさんから連絡が来ました。
これ以上、しつけることも慣らす必要もないほど、 かよちゃんは家猫準備万端の子です。
お届けまでの約2週間、健康に注意して、 愛情を注いで世話をするのが私の役目。
初めのうちはかよちゃんを遠巻きに見ていた
我が家のくりことこまつですが、
一緒にご飯を食べるようになるまで
時間はそうかかりませんでした。
8月19日に保護した百音ちゃんの子供達のうち、
カヌレとロールを病院で診ていただく必要がありましたので、
ついでにかよちゃんも一緒に、お届け前の健康チェックです。
カヌレとロールを預かって下さっているIKさんが、
しきりと「かよちゃん、いい子だ~」と声をかけます。
そうなんです、かよちゃんはいい子なんです。
洗濯ネットに入れる必要もない。診察台の上では、じっとしています。
肛門絞り、体の触診、熱・・・OKです。
下奥歯に若干の赤みが見られ、これは時間が経てば、
歯肉炎になる可能性があるので少し注意。
そして、かよちゃんの年齢、 これはM病院の先生でも断定できません。
「1歳過ぎと言われればそうかもしれないし、
5歳と言われればそんな気がしないでもない。」
やっぱりね。
かよちゃん最後の抱っこ。
左、家人。
右、私。
お届けの日は8月22日。この日も猛暑日に近い暑さでした。
かよちゃんは我が家から135キロ離れた場所へと旅立っていきます。
遠くに赤城山。国定忠治の山ですね。
先住猫さんが使っていたケージですが、
かよちゃん用に。
旅の途中、少し鳴いていたかよちゃんですが、
里親さま宅に到着すると静かになりました。
しかし、かなりナーバスになっているようです。
自分の置かれた状況がうまく理解できないのでしょう。
先住猫さんは別の部屋で待機。
全体的にカールした毛のラパーマという 血統種だそうです。
モフモフで可愛い、おっとりとした性格のネコさん。
「かよちゃん、覚えてる~?」
かよちゃんの新しいお母さん・HYさん。
ビビっているわけではありませんが、
かよちゃんは困惑しているようです。
窓の外ばかり気にしていました。
お届けの晩に届いた写真です。 ↓ ↓ ↓
我が家の玄関にあるストッパーを参考にして
HYさんも同様のものを作って下さいました。
我が家に入ってすんなりと馴染んだように、HYさん宅でもかよちゃんはすぐに、
昔からいた飼い猫のようにふるまうだろう・・・そう思っていましたが、
かよちゃんがきちんと食事をして水を飲み、トイレをしたのは、
お届けから2日目になってからでした。
しかし、摂取する食事や水の量が少なく、トイレの頻度も少ない。
さらには、外に出たがって延々と窓をカリカリする。落ち着かない。
昼間は部屋の隅っこや家具の隙間に入り込み動かず、夜鳴きもある。
同じ部屋に寝ているのに、一緒に寝ようとはしない。
お見合いの時に我が家で会ったかよちゃんと、
現在のかよちゃんの様子にギャップがあり、
HYさんは戸惑っているようでした。
「我が家に来てからのかよちゃんは、ストレスを抱えていたり、
寂しいのではないかと思うと、心苦しいです。不安不安で。」
HYさんはかよちゃん保護の経緯をご存じです。
子猫でもない、年齢もはっきりしないよちゃんですが、
ぜひ我が家に!と言って下さった。
かよちゃんも不安。そのかよちゃんを見てHYさんも不安。
お届けから2週間、かよちゃんは活発に動くようになりました。
ご飯もお水もきちんと摂取しています。
先住猫さんには、時々シャー、時々猫パンチ。
こちらは、お届けから3週間目の画像です。 ↓ ↓ ↓
個人的距離内に入ってくることを、
お互いに許容し合ったようですね。
そして、お届けから1カ月後、HYさんから連絡をいただきました。
「おうちの子としてお迎えします!」
かよちゃんをお届けしてからの1カ月、
我が家では、かよちゃんの使っていたケージ、トイレなど、
すべての物をそのままにしておきました。
新しいお宅でのかよちゃんの異変について聞かされ、
HYさんにエールを送ってはいましたが、
万が一、戻ってくることになったら・・・と考えていたんです。
これで、ひと安心です。
「隙あらば外へ行こうとしているのが怖いですけど。」
とHYさんはおっしゃっていました。
先住猫さんのにおいだらけの室内に閉塞感を感じて、
かよちゃんは自分のテリトリーを広げたいのかな。
それで、目に見えている窓の外への興味を断ち切れないのかも。
「くれぐれも脱走には注意して、これからのかよちゃんを暖かく見守ってくださいね」
くらいのことしか言えず、こういう時、自分も頼りないな、と思います。
たまにベッドにオシッコしてしまったり、
容器の蓋をあけて、中にストックしてあるフードを
食べてしまったりするそうですが、
先住猫さんとの距離は縮まり、うまくやってるみたい。
そうそう、HYさんはかよちゃんのシャンプーをしたと。
案外、仲良くやっているね。
体をくっつけて座っています。
こうなると、もう大丈夫。
賑やかなご一家、猫のお友達もいて、かよちゃんはきっと楽しいはず。
かよちゃんを外に放り出してしまったもと飼い主にこう言ってやりたい。
「この子は新しい土地で、新しい家族と暮らしています。
皆さんに可愛がられて幸せ。あなたとの縁が切れて幸せ。」
かよちゃん、かよちゃん。
可愛いかよちゃん。
通ってくるから「かよちゃん」なんて安易な名前つけてごめんね。
いつまでも元気で、長生きしてね。
かよちゃんじゃなくなった、小町ちゃん。
~The End