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2019年10月30日:「11月3日 第44回いちかわ市民まつり」
https://nekohan.jp/archives/11612
2019年11月4日:「44回いちかわ市民まつり終了。」
https://nekohan.jp/archives/11641

 

 

 

2016年から毎年ねこ藩が参加させていただいている、
市川市の最大イベント「いちかわ市民まつり」ですが、
コロナ感染症拡大防止優先のため、
本年度の開催は中止となりました。

 

 

恐らくそうなるだろうと思っていましたが、
先日、市の観光事業推進課・観光部より、
「開催中止」のお知らせが書面で届きました。

 

 

やはり人間の健康、安全は最優先されるべきですから、
これは致し方ない決定でしょう。

新規感染者数がゼロに近づくとか、
有効ワクチンが開発供給されるとか、
新型コロナウィルスに対する防御態勢が確立され、
1日も早く私達それぞれの日常が元通りになることを祈りつつ、
来年の開催に期待することにします。

 

 

 

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皆様もご存じのことと思いますが、
TNR・保護を中心とした猫ボランティアの活動には
とにかくお金がかかります。

数種ある助成金を利用したり、里親さまに医療費をご負担いただいても、
それはボランティアが一時的に立替払いした諸費用が戻ってくるということで、
そこから新たな利益が生み出されることはまずありません。
資金ゼロの状態が延々と続くことになります。

その為に、ねこ藩はイベントに積極的に参加して
皆さまが制作、あるいは、寄贈して下さった様々な物を販売し、
その収益を積み立てて、活動費としています。

ハンドメイド品を寄贈して下さる方々も、
相当の労力、時間、費用を要する場合が殆どですし、
値段タグをつけたり、包装したり、管理したりと、
それを品物として売る準備も大変です。

 

イベントは、早朝の搬入・設営から夕方の片付け・撤収まで、
1日がかりの重労働で、多くの人手が必要です。

 

 

 

以前、年配のボランティアさんに言われたことがあります。

「なんでそんな手間をかけるの?
そんなことに時間を使っている間に、猫の3-4匹でも救える。
寄付して下さいとお金を集めれば済むことじゃないの?」

 

確かに。

 

動物関係のボランティア活動の経済的基盤は、
心ある方々からの寄付金で成り立っていることが多いです。

 

「お金がかかって大変なので寄付して下さい。」

寄付金が集まるかどうかは別として、そう呼びかけることは簡単ですし、
多くのボランティアさんがそのようにして活動費用を得ています。

 

 

じゃ、どうして、大変な思いをしてまでも、
イベント参加にこだわるのか。

 

 

 

2015年秋にねこ藩を立ち上げる際に、
あちこちのボランティアさんの活動を拝見して
「これが普通?おかしくない?」
という疑問を持ったからです。

寄付を募ると、ある程度の寄付金は集まると思いますが、
その寄付をして下さっている方々はどんな方々なのか?

ほとんどが、野良猫問題や動物愛護に
関心のある方々ばかりでしょう。

大きな地域社会の中の片隅で、毎回毎回、
同じ猫ボランティアと同じ資金提供者だけが寄り集まり、
小さなコミュニティーが作り上げられている図。

そんな印象を私は持ったのです。

 

野良猫問題の解決は、
猫好きな人間だけが、猫最優先で、
猫の為だけに行う活動であってはいけないと思っています。

地域問題として取り上げられているわけですから、
もっと多くの市民、県民、国民の方々に、関心を持っていただき、
直接的、あるいは間接的に、関わっていただく術はないか。

 

このブログでも繰り返し書いていることですが、
関心のない方々から、間接的に協力していただくには、
無理のない範囲で、その方々に物を買っていただくこと。
それが、一番確実な方法だと、私は考えたのです。

 

図で表しますと、
現実に近いものが(A)図、
理想形は(B)図です。
黒丸は資金提供者を現します。

 

 

 

(A)図

 

 

(B)図

 

 

 

野良猫なんか大嫌い。
野良猫なんて保健所が駆除すればいい。

そんな風に思っている方々が、イベントもしくはフリマで、
お買い得商品を我先にと買って下さり、お金を落として下さる。
それはその方々が嫌いな猫の為の活動費となるわけです。

 

( ̄ー ̄)ニヤリ 。

 

 

 

また、イベントに参加することは、啓発活動にもなります。

立ち寄る人にもちらりと見ていただけるよう、
「猫ボランティアとは?」
「地域猫活動とは?」
「不妊手術の必要性」等、
野良猫問題解決に関する展示物を掲示したり、
パンフレットを机上に置いておきます。

そこで真剣に考えて下さらなくてもいいのです。
ちょこっとだけ記憶に残るようであれば、
それでOKだと思っています。

 

 

 

物品販売で活動費を積み立てる、と書きましたが、
実際はそれだけではありません。

この5年近くの間、本当にたくさんの方々からご寄付をいただいています。
定期的に寄付金を送金して下さる方々、
国内の全く異なる地域にお住まいの見ず知らずの方々、
里親になって下さった方々、ご近所の方々、友人知人等々。
その総額はかなりの金額になっています。
とても有難いことです。

物品販売だけでは到底、ここまでの活動は出来なかったでしょう。

きつい、辛いと思うことがあっても、
もう少し頑張ろうと思えるのは、
幸せに暮らす猫の姿を想像しつつ、
皆様にサポートしていただいているからです。

 

私自身、健康を害していることから、
あとどのくらいこういった活動を続けていけるのか
自分でもまだよくわかっていませんが、
追いつめられるような状態にならないよう、
自分の生活をうまくコントロールしながら、
無理をしないように、細々と続けていけたら…
と思っています、もうしばらくの間は。