これまでのお話 ↓
2017年11月15日のブログ:「続・野良猫放置地区:④子連れ母猫登場」

 

 

 

11月に避妊手術を行い庭にリリースしたミルキー(070)の子供・みらいは
捕獲できそうでなかなか捕獲できない…という状態が続いていました。
IKさんは、まだ生後6ヶ月のみらいをなんとか保護し、
飼い主さんを探してあげたいというお気持ちでした。

 

 

 

 

茶トラ・グループ。
母猫ミルキー達と一緒に
庭にはいるのですが…

 

 

 

 

捕獲器を仕掛けて待つとみらいは姿を見せず、みらいが無理なら、
2017年春にTNRし、今ではだいぶ慣れてきている小吉(057)を保護・・・
のつもりでしたが、11月末、仕掛けた捕獲器に入ったのは、
警戒心の強いもみじ(56)でした。

 

もみじも2017年春にTNRした庭猫です。
このところ、もみじは食欲も元気もなく、
庭で蹲っていることが多かったことに気付いたIKさんは、
迷わずそのままもみじを病院に連れて行き、
風邪の診察に加え、ワクチン、血液検査も行ってきました。
その後もみじはIKさん宅内のケージに入りました。
完全な人慣れはしていない子ですが、
IKさんの飼い猫・しおんにはスリスリしてます。
1年前、もみじもしおんも庭で一緒に暮らしていたご親族ですが、
それを忘れずに覚えているのかしら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仲が良い2匹
もみじと飼い猫・しおん。

 

 

 

 

 

1週間後。
11月にTNRした庭猫ミルキーがくしゃみをするようになり、
IKさんは、ミルキーを再度捕獲し、診察に連れて行きました。
ミルキーはTNR後、お世話をしているIKさん一家に慣れ始め、
扱いやすい子でしたので、診察後、IKさんはミルキーを庭に戻さず、
室内に保護して、もみじと一緒にケージに入れました。
容姿端麗の可愛い茶トラ女子ですから、ミルキーには家猫修行を頑張ってもらい、
飼い主さん探しをすることになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これはもう完全に人慣れしている子だ。

 

 

 

さらに2週間後の12月17日、やっとみらいを捕獲しました。
必要な医療行為を終えたみらいも室内に保護。

お腹を見せてゴロゴロしているみらいですから、
こちらもすぐに飼い主さん探しを始めます。
もみじ、ミルキー、みらい・・・IKさん宅は茶トラ祭り。

 

 

 

 

 

 

こちらは茶トラ男子。
母猫ミルキーより、もみじに似ているかな?

 

 

 

 

 

 

その頃、IKさん宅の庭猫達とはどうみたって親族だと思われる
顔立ちの子が来るようになっていました。
泣き出しそうなちっちゃな目が特徴の、ムギワラ猫・あんずです。
2017年春にTNRした、さくら(053)、シナモン(055)、そして、
IKさん宅から少し離れた場所でTNRを行っているNIさんの現場に
現れるすもも(071)と顔が瓜二つです。

 

 

 

 

 

血縁関係がはっきりとわかる
泣きそうな顔立ち。

 

 

 

 

あんずは12月23日に捕獲器に入り、避妊手術の後、
IKさん宅のケージで療養することになりました。
しかし、あんずは威嚇がすごかった為、年内いっぱい療養した後、
新年の元旦に、庭にリリースしました。

 

 

 

 

庭猫としてお世話になります。

 

 

 

 

もみじ、ミルキー、みらいは飼い主さん探しをすることになったわけですが、
ミルキーとみらいは、里親募集サイトへの掲載をする前に
とてもいいご縁を結ぶことが出来ました。

 

IKさんが庭猫達の捕獲、通院、保護でバタバタの日々を過ごしていた頃、
私もまた、近所の猫達のTNRに追われていました。
11月末に捕獲し、避妊手術を終えた茶トラの子猫・ちゃみは
威嚇、空気砲、猫パンチ、噛みつきがある強者でしたので、
1週間の療養の後、 元の場所にリリースする予定でいました。
ところが、ちゃみの数日後に捕獲&避妊手術を終えた、
ちゃみと同じ場所出身のむうむが ちゃみと同じケージに入ると、
ちゃみに変化が現れ始めました。
十分家猫としてやっていけると判断し、ちゃみの里親募集を即開始すると、
ころっとしていて丸く可愛いちゃみには、次々とお問い合わせがきました。

 


見かけは可愛いが、
なかなか手強いちゃみ。

 

 

 

 

 

 

何組かの方々とメッセージをやりとりした後、
区内にお住まいのご夫婦と、 成田市にお住まいのご一家が、
ちゃみのお見合いにいらして下さることになりました。

 

しかし、楽観はできません。
ちゃみにはまだ甘噛み以上の強い噛み癖があり、
ケージから出してフリーにすると、私でさえ、捕まえるのは至難の業です。

そのことが頭にありましたので、IKさんと話し合い、
IKさんの保護猫=同じ茶トラのミルキーとみらいが、
ちゃみの代打要員として お見合いに同席することになりました。

 

 

 

午前中のお見合いでは、ちゃみが洗濯ネットの中から、
Mさまご夫婦のご主人の手を本気噛みし、
ご主人がケガを負ってしまうという申し訳ないアクシデント発生。
この状態ではちょっと難しい、ならばこちらの穏やかな子はいかがでしょう?と、
即、ミルキーを交代で登場させました。
Mさんご夫婦はミルキーをとても気に入って下さいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

心配なのは、先住猫さんとの相性だけ、とおっしゃるので、
とりあえずトライアルをしてみようという話になり、
トライアル開始を先に延ばす必要も特にありませんので、
もう今日からトライアルを開始しましょうという話になり、
Mさんご夫婦には、お見合い後、そのままミルキーを連れ帰っていただきました。
ミルキーはMさんが手早く用意したケージ内に入り、
ベッド代わりのキャリーに籠城しましたが、
翌日には外に出て来て、先住猫のじゃこ君とすぐに仲よくなりました。
じゃこ君もミルキー見守るように優しくミルキーに寄り添ってくれました。

 

 

 

お見合いより帰宅後、
手早くミルキー用のお部屋を
用意して下さいました。

 

 

 

 

 

キャリーの中から様子を 伺っているミルキーと、
興味津津で近づく 先住猫・じゃこ君。

 

 

 

 

 

 

きちんと挨拶できました。

 

 

 

 

先にご飯を食べていいよ。
レディ・ファースト。
じゃこ君は紳士なのです。

 

 

 

 

 

年齢も育ちも違うのに、
すぐに寄り添うようになりました。

 

 

 

 

 

 

お互いが大好きなんだね。

 

 

 

ちゃみという名前になったミルキーは、1ヶ月のトライアルの後、
Mさまの2匹目の飼い猫となりました。
動物好きなMさま宅には他にもトイプー3匹、うさぎ1匹がいて、
ミルキーにとっても刺激の多い楽しい生活だと思います。

 

 

 

 

午後のお見合いでは、ちゃみは耳を後ろに倒して警戒し、
むうむの後ろに隠れて固まっていました。
「2番、代打みらい登場」です。
奥様の膝の上でおとなしくしているみらいを可愛いと言って下さり、
こちらも即里親さま決定。保護から1週間のスピードです。

 

 

 

 

 

 

 

初めての人でも抱っこできるほど
いい子だったのね、みらいは。

 

 

 

 

年が明けて、1月14日。
成田市のMさまご一家のもとに、みらいをお届しました。
自然が残る地区の、広いお庭には飼い犬の柴犬さんもいました。
先住猫さん達は他の部屋に避難したり、仏壇の後ろに隠れ、
みらいもハウスの中に籠ってあたりを見回していましたが、
程なくしてハウスから出て歩きまわるようになり、
先住猫さん達とも問題なく過ごすようになりました。
この後、みらいも正式な譲渡となっています。

 

 

 

 

Mさんご一家にはケージはありません。
部屋の真ん中に置いたハウスの中で、
みらいは状況を理解しようとしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

広いお庭に面した広い居間の掃き出し窓。
ぽかぽかと陽を浴びながら、
お外を見ながらのトイレは気分爽快かも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご夫妻、お子様達が作った猫用の遊び場がたくさん作られています。
段ボールを複数繋いだ長いトンネルに、猫は大喜びでしょうね。

 

 

 

 

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IKさんは、出来ることならば庭にいる猫全て飼ってあげたいと言います。
野良猫対策を講じているわけでもないこの地区で、
せめて自分の庭に来る猫くらいは自分でTNRしますと、
この1年、IKさんはお仕事の合間に頑張ってこられました。
不妊手術をした猫13匹、保護した猫10匹、譲渡した猫6匹、
飼い猫になった猫3匹、里親募集中の猫1匹です。

 

その保護猫1匹。
ミルキー、みらいが貰われていき、IKさん宅には。まだもみじがいます。
警戒心は徐々に薄れ、まだ抱っこは出来ませんが、触ることは出来ます。
驚きなのは、おとなしく爪切りをさせてくれること。
我が家の飼い猫達のように、抱っこが嫌いな飼い猫はよくいますよね。
それは大した問題にはならないはずですので、
そろそろ、もみじの里親募集を始めましょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今のところ♀猫に関しては、IKさんが把握している猫は全て避妊が終わっています、
今後もまたIKさん宅の庭に新しい♀猫が登場するかもしれませんが、
よく猫達を観察しているIKさんのことですから、対処は早いでしょう。
ご自身でテキパキと捕獲計画を練って行動に移す頼もしい方ですから、
ねこ藩はこれからも常にIKさんのサポートをしていくつもりです。

 

 

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12月24日のあんずの避妊手術ですが、
どうぶつ基金発行のさくらねこ無料不妊手術チケットを使用させていただきました。
ありがとうございました。