前回のお話。
2021年2月22日のブログ
ねこ藩城下の猫たち:(11)ふつうのねこ。
https://nekohan.jp/archives/13258

 

 

 

 

 

さて、現在のトントン。
相変わらず、我が家でのんびりとした毎日を送っています。

 

 

 

 

私がくりこやこまつとベタベタしていると、
まるで「僕も~僕も~」とアピールするように、
近くに来て訴えるか、時には割って入ってくるので、
「ぼくちゃん」と呼んだりしています。

 

 

 

 

 

保護以来、里親募集は続けてはいるのですが、
「応募ZERO・問い合わせZERO」の記録を絶賛更新中。

 

行動に問題もなく、友好的で元気な甘えん坊。
飼い猫として理想かどうかはわかりませんが、
飼い猫としてやっていける充分な資質。

 

なぜ、問い合わせがないのかしら・・・。

 

 

理由があるとすれば3つ。

 

●その1「オスの成猫であること」

これまでに里親募集をした猫達のお見合い時にも、
オス猫に関して懸念を抱いている方はいました。

スプレー行為(マーキング)を始めたら困る。
通院するのにオスは大き過ぎる、あるいは重すぎる。

何かのきっかけで(多頭飼育の環境等)で、
スプレー行為を始める猫はいると聞きますし、
もともとメスより体格が大きい上に、
食べ過ぎ・運動不足で肥満体になる猫もいます。

トントンは、スプレー行為をしたことがありません。
また、オス猫として普通の体格だと思いますし、
肥満体ではありません。

トントンに限ったことではなく、
オス猫はメス猫に比べて警戒心が薄いのです。
そのため、人慣れするのもメス猫より早く、
甘えん坊の猫になる確率もメス猫より高い、
とよく言われています。

ゴロゴロと人に甘えてくる猫と暮らしたいと思うのであれば、
メス猫よりオス猫の方が、その要求に叶っているのではないかと思います。

 

 

●その2「里親募集詳細に記したトントンの性格」

保護直後からしばらくの間、
トントンはよく鳴く猫であった為、
里親募集の際の説明に、正直にそのように書きました。

譲渡予定の保護猫が成猫だったり、
大人の先住猫のいる環境に保護猫を譲渡する場合、
猫を届けてそのまま譲渡、という形ではなく、
トライアルという一定期間を設けています。

トライアルの結果、
「この猫は迎えられない」という理由で、
戻ってくる猫が時々います。

その理由としてよくあるものが、
「常に鳴いていて鳴き止まない」
「夜鳴きがひどい」です。

里親候補者さまの中には、
「猫の鳴き声」にセンシティブな方もいます。

猫が好き、猫と暮らしたい、保護猫を迎えたい。
そう思って、保護猫を迎えるつもりだったが、
あまりにも夜鳴きがひどくて、まいってしまった。

そこで、猫はそういう生き物と腹をくくる方もいれば、
「いや、こんなにうるさいのではもう無理」と諦める方もいます。

集合住宅の場合、猫の夜鳴きが響くことがあり、
近隣住民から苦情が来ることもあるそうですから、
人間の覚悟と忍耐だけではどうにもならない場合もあります。

里親募集の際の「要求鳴きをします」という説明を読み、
「あ、じゃ、この子はだめだ」と思われて、
申し込み対象から外れてしまったのかもしれません。

 

里親募集サイトには、毎日毎日、
新しい保護猫達が掲載されています。
新規の里親募集の場合、サイトの目立つ箇所、
あるいは「新着」セクションに表示され、
注目を浴びることがありますが、
里親募集サイトに一度掲載してしまうと、
徐々にその情報は新しい里親募集に押され、埋もれがち。

性格の部分を書き直す、
画像を新しい物に変える等、
内容を更新したとしても、
一度対象から外した猫を、
再度、検討しようという方は少ないのかもしれません。

 

あとは、「オス猫」「成猫」「白黒」「ハチワレ」「人慣れ」等の条件指定で、
対象猫を絞ってキーワード検索して下さる里親候補者さまが
運よく現れるのを待つしかないかな。

現在の募集詳細には、「要求鳴き」については触れていません。
だって、改善したんだもの。

 

 

●その3「見栄えの問題」

「かわいい」
「好きな柄」
「昔飼っていた猫に似てる」

見かけだけで入るのもどうかと思いますが、
保護猫を探す方々は、募集掲載のトップ画像、
つまり、見かけで入ってくるのが普通。

インターネット掲載の場合、
まず猫についての詳細を知ってから、
次に「それはどんな色柄でどんな顔の猫?」
と画像を確かめることは、
あったとしても、稀ではないでしょうか。
それほど、掲載時のトップ画像は大切です。

 

くっきりきれいなハチワレだったり、
ソックス猫だったりすれば話は別ですが、
白黒猫というのは、柄の出方で、
好き嫌いが分かれる色柄だと思います。

保護した猫について、
「ああ、また白黒。長期戦覚悟。」
というボランティアさんもいます。

 

幼猫・子猫のうちはあまり関係ありません。
子猫特有の可愛い表情とサイズが優先され、
色柄は二の次…ということが多いのですが、
成猫となると、そうはうまくいかないのです。

トントンは「ハチワレ崩れ」の柄ですし、
垂れ気味の目であるとか、大きな耳であるとか、
何かしら特徴があるわけでもない。

真っ直ぐでなが~い尻尾に長い手足。
引き締まったいい体形。

それは十分にアピールポイントにはなりますが、
べつに珍しいことでもないし。

 

「オスの成猫である」。
「要求鳴きがまた始まるかもしれない」。
「特に可愛い外見ではない」。

 

不人気の理由はこんなところでしょうかねえ。

 

 

 

 

 

 

私や家人にはすっかり慣れていますし、
最近ではくりこもしぶしぶながらトントンを受け入れています。
「さあ、やって」と言わんばかりに、
トントンが添い寝するかのごとく、
くりこの真横にぴったりくっついて頭を擦りつけるので、
くりこも「仕方ないわね~」という感じで。
トントンの後頭部をグルーミングしてやったり、
時には一緒に団子になったりしています。

 

飼い猫2匹は、自分からトントンに近づくことはしません。
甘えん坊のトントンはそんな状況を淋しく思い、
威嚇したり怒ったりが少ないくりことは、
仲良くしたいと思ったのかもしれません。

 

 


そばにいても怒らないくりこ。
トントンは幸せそうです。
(怒って猫パンチを繰り出す時もありますが。)

 


寝ているくりこににじり寄ってくっつくトントン。
爆睡中のくりこは気にしていない。

 

 


とりあえず3匹一緒。お互い距離を保っています。

 

 

 

トントンも「ここが自分の場所」だと認識していると思います。
それ程、現在のトントンは安定しています。

 

 

それなのに、3匹目の猫として飼ってあげずに
里親募集をして他の方に譲渡してしまう?

 

「Hさんに慣れているんだから、飼ってあげたらいいのに。」
「他所の場所にに行ったら、淋しくてまた鳴き出すんじゃないの?」
「もう1匹くらい飼い猫が増えたって大して変わらないでしょ。」

そんな風にも言われたことがありますが、
私は、トントンの里親探しを続けます。

 

 

 

私は頻繁に大人の猫を保護したりしませんが、保護する時には、
「この子の一生を託せる里親さんを見つけてあげたい」
という強い気持ちで保護をしているのです。

 

 

里親さんがどうしても見つからない場合はどうするの?

 

猫を保護する人間は皆、最終的には自分で飼う覚悟を持って
保護に踏み切っていると思います。

 

最終的…とはいつの時点でのことなのか、
それは人それぞれですが、
私は里親さんが見つかるまでずっと…という気持ちでいます。

 

里親さんが見つからなければ自分が飼う。
そういう気持ちは持たないようにして、
とにかく早く、いいご縁に繋げてあげたいと思っているわけです。

 

 

トントンがいくら扱いやすいいい子でも、
私達の現状と将来を考えると、これ以上、猫は増やせない。
我が家ではトントンを飼ってあげられないのです。

 

私達に何かが起こり、猫の飼育が難しくなった場合、
引き継いで大切に飼ってくれそうな後見人がいません。

 

若い頃、猫が大好きだった叔母がいます。
我が家に来ると、「くりちゃん~」と、
隠れているくりこを捜しまわります。
叔母がひとり暮らしだったら、
2匹を引き受けてくれたかもしれませんが、
45年前に嫁いだ先が、動物嫌いの一家で、
現在も旦那さん、その妹さんと同居しています。
もしも猫達を引き受けてくれるとしても、
全員70歳をとっくに越した高齢者のみの世帯ですから、
現実的には厳しいです。

 

私達が我が子のようにして可愛がっているくりことこまつ。
そんな2匹を捨てたり保健所になんか連れて行けない。
何とか世話が出来るように頑張ると言ってくれている家族もいますが、
動物の飼育経験がないし、特に猫が好きなわけでもありません。
脱走対策、ワクチン、猫の病気や習性に関する知識もありませんし、
猫の扱いにも全く慣れていません。

残された猫だから仕方なく…と、嫌々引き受けて欲しくない。

それに、2匹が私達にしか慣れていないことを考えると、
彼らがこの2匹を飼育することは困難。
その上にもう1匹は、もう無理です。

 

 

トントンをこのまま飼い続けることが難しい理由が
もうひとつあります。

トントンとこまつの関係性、
これはとても大切なことだと思っています。

こまつは他の猫があまり好きではないタイプですが、
トントンという存在には常に警戒しています。
トントンに対して取る行動は全て、
「怖いし好きではない」という思いの表れです。

 

こまつは、トントンに対しても、くりこに対しても、
常にまねき猫のように、片手をあげて待機していますが、
これは隙あらば猫パンチしてやろうという構えです。
これが原因で、しょっちゅうバトルが起きるわけですが、
自分から仕掛けておいて、カウンターパンチがくると、
恐怖で大騒ぎをします。

体格が大きいオスのトントンが「やったな!」と
こまつに近寄ろうとするだけで、大絶叫です。
私や家人が間に入って、落ち着かせることもあります。

 


我が家の問題児こまつ。

 

 

 

こまつは我が家の飼い猫となってからもう5年。
くりこに続いて庭から室内に入ったこまつですが、
どうしても先に入ったくりこが強く、
こまつは二番手に甘んじています。

そこに、今度はトントンが入ってきました。
トントンは「ボクちゃん~」アピールをしますから、
こまつは引き気味で、三番手のようになります。

 

トントンを優先してこまつに我慢させる?
飼い主として、それは好ましくない状況だと思っています。

 

我が家で一番問題行動の多いのは、こまつ。
トントンがいることで、こまつにとって、
更にストレスフルな環境にしたくないのです。

 

 

猫の相性の良し悪しというのは、
人間側が調整できるものではありませんから、
猫同士、何かしら妥協点を見つけて
うまくやってもらうしかないのですが、
こまつとトントンに、それは期待できません。

 

3匹と私の関係図です。↓↓

 

 

私とくりこ。
私とこまつ。
私とトントン。
猫と人間は全く問題ありません。

猫同士の相性。
△は仕方ないとして、やはり×は良くありません。

 

こういった状況を考慮し、
感情に流されることなく冷静に判断した答えが
「これ以上飼い猫を増やすことはできない」です。

 

もう1匹くらい何とかなるでしょ。
そう言われてしまうかもしれませんが
私達の事情を理解しているのは私達だけ。
答えを出せるのは私達だけなんです。

 

 

 

 

里親が見つからない場合は
自分で飼うからいい。

 

そういう前提で保護をしていたら、
猫のボランティアを続けていけません。
保護する度にそれを繰り返していたら、
どんどん飼い猫は増え、超多頭飼育になる。

それで、経済的に困窮してしまい、
SOSを発信した方が過去にいました。

 

くりことこまつは人慣れもしていないメスの成猫でしたから、
最初から里親探しをするつもりは毛頭なく、
私達の飼い猫になってもらう!と決めて、室内に入れました。

 

 

トントンは全く違います。
我が家の飼い猫として受け入れることは出来ないけれど、
何とか、人と一緒に暮らす飼い猫として、
必ず幸せになってもらいたいと思って、
リリースをやめて、室内に保護しました。

 

今は私と家人だけにものすごく慣れている甘えん坊ですが、
新しい場所に行ったら、しばらくは固まったり、隠れたりするでしょう。

それでも、環境に慣れ、素のトントンが出てくるまで、
長い時間はかからないでしょう。

 

 

慣れて扱いやすい可愛い子は、
自分で飼わずに里親さんを探してあげる。

 

これ、ボランティアとしての鉄則ではないかと
私は勝手に思っているのです。

 

 

 

 

 

甘えてこちらを見上げているトントン。
優しく撫でるとうっとりしているトントン。
添い寝をするとくねくねして嬉しくなるトントン。

 

毎日を共にして、そんなトントンを見ていますから、
いなくなってしまったらすごく淋しいです。

でも、それは一時的なもの。

 

たくさんの愛情を注がれて
一生大切に可愛がってもらえる。

 

私が望むのはそれだけです。
そういう里親さんは必ず見つかると信じています。

 

もしまた、トントンの「要求鳴き」が始まったとしても、
保護直後の私のように、「うるさいよ!」とプンプンするのではなく、
理由を探り、トントンと向き合って、対処して下さるような里親さま。

 

あまり遠くない場所にお住まいの里親さんだといいな。
譲渡後しばらくして、トントンに会いに行った時、
「誰だお前」と冷たい視線で見られたい。
その時、私の手を離れて幸せになったんだ…と
実感できると思うから。

 

 

「里親募集中です」
「ぜひ迎えてください」
「とてもいい子です」

そう繰り返したところで、こればかりはご縁ですから、
じれても焦っても仕方がありませんしね。

 

トントンを譲渡会に参加させてみようかな、
と思ったこともありますが、このコロナ禍。
新型コロナウィルスが猫にどういう影響を与えるか、
はっきりとしたことがわかっていません。

また、自分や連れて行く猫がウィルスに感染する心配よりもむしろ、
自分が気付かないうちに無症状の保菌者になっていて、
無自覚のまま、ウィルスを撒いている可能性もゼロではないという怖さです。

 

 

 

 

 

 

トントンについて長々と書きました。

起承転結を無視してダラダラとした内容でしたね。
でも、これが、今のトントンについて、私が説明できる全て。

 

里親募集サイトの詳細に、このブログのリンクを貼っておきます。
いつか、トントンに関心を持って下さった方が現れて、
このブログにも辿り着いて下さるかもしれない。

「こういう経緯があったのか」
「なかなか可愛い子みたいだ」
そう思って下さるよといいのですが。

 

トントンを大切に思うからこそ、
私達の手元には置いておくことはせずに、
もっともっと幸せになれる場所に彼を送り出したい。

 

いつになるのかわかりませんが、ステキな里親さまが現れるのを、
トントンと仲良く暮らしながら気長に待つことにします。

(こまつの機嫌をとりながら・・・)。

 

 

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◆トントンはこちら(↓↓↓)のサイトで里親募集をしています。◆

 

【ペットのおうち】
https://www.pet-home.jp/cats/chiba/pn303664/

【ネコジルシ】
https://www.neko-jirushi.com/foster/134704

【いつでも里親募集中】
https://satooya-boshu.net/foster/recruitment_thanks.php?dbID=305948

【ジモティ】
https://jimoty.jp/chiba/pet-cat/article- ijbs