カプ君の件を保健所に委ねてから半年以上経ちましたが、
何の進展もなく、状況は以前と変わりませんでした。
私は保健所に連絡をしてみました。
私:「山田さんはカプ君を飼い猫として世話をするのでしょうか?
それともカプ君は捨てられてしまったんですかね?」
保健所:「それが…あれから何度も何度も店舗を訪ねて行ったのですが、
結局山田さんとはまだ一度もお話が出来ていないので、何も確認できていないんです。」
い、一度も!?
保健所の方のお話はこういうことでした。
●何度も山田さんの美容院を訪問しているが、ガラスのドアから店内を覗くと
いつも店内にはお客様がいる。
●お客様がいる場合は直接話しかけない。
●「保健所に連絡を下さい」というメモをドアのところに残して立ち去る。
●それを何度も繰り返しているが、いまだに山田さんから連絡は来ない。
●保健所からの再三にわたる「要連絡」を無視しても、その行為に対して、
戒告→けん責→勧告→戒告→懲罰…のような段階式の注意の強度はないので、
山田さんから保健所に連絡が来るのを、ただ待つことしか出来ない。
保健所の方も足繁く通って下さったようですが、行政には「ここまで」というラインがあるらしく、
その「ここまで」の対応では、事態はほとんど何も変わらないんだな…と初めてわかりました。
期待していたような方向に事は進まず残念な気持ちも多少ありますが、
何度も時間を割いて山田さん店舗に通って下さった保健所の職員の方々には感謝です。
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こまつがまだ庭猫だった頃の写真(現在こまつは室内で暮らしています)。
こまつ…カプ君の前でいつも股の掃除をしてる
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心配なのは、カプ君がいつもお腹をすかせ、だんだんやせ細っていったことです。
ある時は尻尾の付け根に怪我、またある時は焦げたように耳が真っ黒。
カプ君は、誰かがきちんと世話をしている猫には見えませんでした。
↓ 高タンパクの総合栄養食を食べるカプ君。
この数日前に見た時、耳はもっと真っ黒だったのです。
しかし、森本さんは自分がカプ君にご飯をやっていると言っていますし、
森本さんはカプ君を可愛がっているという印象もありました。
不妊手術の為の捕獲をする、
または保護する予定がない場合、
その猫に餌をあげない。
と私は決めています。いくらお腹がすいていても、
捕獲・保護の予定がないカプ君にご飯をあげることはしません。
とはいうものの、あまりにも空腹で座り込んでしまった様子が見られた時に、
数度、a/d缶(高たんぱく・高脂肪の特別栄養食)と成猫用ミルクを与えました。
以前、私がカプ君の去勢手術を含む医療行為を考えていると話した時、
「去勢手術とか言うけど、カプ君は一応他人様の猫なんだから…」
というメールが森本さんから来ました。
そうか、カプ君はやはりまだ飼い猫だというわけか。
だから、私が勝手に手術したりワクチン打ったりしてはダメなのか。
我が家の庭に坐り込んでいる痩せたカプ君。
そしてそれを室内から眺めるぽっちゃり女子2匹。
窓を挟んだ1匹と2匹の体型を見比べながら、ため息の日が続きました。
駐車場で リビング側で
勝手口外で
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菅野さんは四肢不自由な猫・未来ちゃんの保護主さんで、
この地域の野良猫問題への協力を惜しまない猫好きな方ですが、
森本さんとも知り合いで、たまに喫茶店でバッタリ会ったりするそうです。
その菅野さんから何度か不思議な話をききました。
「カプ君は尻尾に怪我なんかしていないと、森本さんが言っている」
「カプ君の耳は黒くなってなんかいないと、森本さんが言っている」
「カプ君は全然痩せてないし、ご飯も出していると森本さんが言っている」
「あなたがカプ君と呼んでいるその茶トラの猫は、実はカプ君ではなくて、
もしかしたら別の茶トラの猫ではないのか?」
森本家で世話をしているカプ君と、
私が自宅の庭やこの地域のあちこちで見かけるカプ君は同じ猫ではない?
ここにきて、ひとつの疑惑が生まれました。
この地域にはカプ君が2匹いる
赤い服を着た猫の画像をお見せした時に
森本さんが「これはカプ君」と明言した瞬間から
この茶トラ=カプ君となりましたが、
えーっ、実は違う猫だったの!?
この辺りの野良猫達の多くは不妊手術が済んだ猫であり、
色柄、よくいる場所等は私も把握している(と思っている)のですが、
2014年夏にこまつが3匹の茶トラの子猫を出産して以来、
この近所にカプ君以外の茶トラの猫は一匹もいませんでした。
いや、訂正。私は一度も見かけたことがありませんでした。
突如、カプ君のドッペルゲンガーが出現したのでしょうか。
居場所をなくしてしまった子。
これは本当にカプ君?
それともドッペルゲンガー?
To be continued…