前回のお話はこちら。
2020年3月17日のブログ。
こねこWAVE到来:⑦不安要素。

こねこWAVE到来:⑦不安要素。

 

 

 

 

 

この5年間で、私が参加した譲渡会回数。
両手で十分数えられる程度だと思います。
ほとんどの譲渡会は週末に開催されていますが、
週末にしか出来ない用事が重なると、
どうしても譲渡会に参加している時間がとれないのです。

 

しかし、今はそんなこと言ってる場合じゃないかも。
IKさん宅でまったりと過ごしているまめとたい。
何とか子猫のうちに家族を見つけてあげなくては。

 


まめ

 


たい

 

 

インターネットで継続して行っている里親募集に加え、
チラシも作成して、お世話になっている動物病院や、
個人経営のお店等に貼らせていただきました。

 

 

 

 

7月末。
千葉ニュータウン・イオンペット内で開催の、
ふくねこやさんが主催する譲渡会に、
まめとたいのきょうだい2匹、そして、
近所のボランティア・ユミさんが保護した、
まめとたいより小さい子猫3匹を連れて参加しました。

 

 

 

 

最初のうちは緊張していましたが、さすが、子猫、
早い時間に既に退屈し始めて、もぞもぞし出し、
やがてうとうと、昼寝タイムに入りました。

 


ユミさん保護の3匹。

 

 

 

 

あと、1時間で譲渡会も終わり・・・という頃、
50才のご夫婦と、80代のお母さま、というご一家が、
まめをご希望され、こちらで用意した質問書にご回答下さいました。
12才と2才の先住猫さんがいらっしゃるということで、
まめには向いているかもしれないね、とIKさんと話していました。

 

残念ながら、たいにはお申込みがありませんでしたが、
まだまだ大丈夫。絶対にどこかにご縁はあるはずだから。

 

たいとIKさんの飼い猫しおん。

 

 

譲渡の会の後、まめに申し込んで下さったNさんと
お話を進めていきました。

こちらの募集条件の中で特に大切なことのひとつ、
「完全室内飼いと脱走防止」について再度、言及。

すると、思いもよらない回答が返ってきました。

「はい、大丈夫です。避妊手術を終えるまでは
気をつけます。ただ、術後は多分、うちの飼い猫と一緒に、
外に出てしまうと思います。」

 

出てしまうと思う?

 

私は再度、完全室内飼いの意味と、
それを守っていただきたい理由を述べ、

「保護猫を迎え入れたいというお気持ちは有難いのですが、
外に出してしまう飼い方をする飼い主さんに、
保護猫を譲渡しようという保護主さんは、
残念ながら、団体、個人に限らず、いないと思います。」

と話しました。

 

Nさんはとても驚いていました。
「大切にしますから。」と言っておられましたが、
Nさんの「大切」の中には、
愛情を持って世話をすることはあっても、
完全室内飼いが含まれていなかったのです。

 

「わかりました。自分が勉強不足でした。
まめちゃんだけを完全室内飼いにすることは、
今の我が家では難しいと思います。」

そうおっしゃって、ご辞退されました。

 

 

はい、またスタートラインに戻ろう。

 

 

それからも、まめとたいには、ぽつぽつと、
里親募集サイトからのお申込みがありましたが、
こちらの募集条件をあまり熟読していないというか、
軽んじているのではないかと思われるような方々ばかり。

説明文をきちんと読んで消化しようとしないのはなぜなんでしょう?

 

 

 

里親募集サイトで募集する際には、対象地域を指定できます。
ねこ藩では、だいたい、東京全域、千葉県全域、茨城県最南部、
神奈川県北東部、埼玉県の場合は南東部と限定しています。
埼玉県南東部の市川寄りと言えば、三郷、八潮あたりになりますかね。

 

 

9月になり、20代の男性・Fさんからのお申込みがありました。
埼玉県の方ですが、住所は羽生市。

羽生・・・思いっきり北部で、
川向こうはもう群馬ですな。
でも、行けない場所ではないからOK。

 

猫を飼うのが初めて。
独り立ちしたらずっと飼いたいと思っていた。
色々な子猫に里親申込みをするのではなく、
まめちゃんに決めて連絡を下さった。

 

メールでのやり取りから、Fさんの誠実さが伝わってきました。
IKさん宅でのお見合いの場でも、色々と質問して下さり、
トライアルが決まると、すぐに抜かりなくお迎えの準備をして下さいました。
まめはFさんにお任せしましょうと、IKさんとも意見が一致。

 

まめが嫁ぐことが決まり、あとはたいだけ…だったのですが、
実は、2ヶ月前に、あゆとたらを迎えて下さったご一家から
「たいちゃんが残ってしまうようならば、
我が家で面倒をみてもいいと思っています。」
と連絡が来ていました。

まめの里親さまが決まった時点で、再度ご意思の確認をすると、
「大丈夫ですよ。我が家で飼います。」
と言って下さいました。

 

 

まめとたいは、他の子達よりも卒業が遅れ、
既に生後5か月になろうとしていましたので、
こちらで避妊・避妊去勢手術を済ませてから、
それぞれの里親さまにお届けすることになりました。

 

不妊手術の時期が来てしまった2匹。

 

 

9月半ば、たいは、きょうだいのあゆとたらがいる、
市内在住のAさん宅の飼い猫になりました。

 

IKさん宅で一緒に保護猫生活をしていた頃のきょうだい。
一度別れて2ヶ月経過していますから、もう覚えていないかな。

 

 

 

その1週間後に、まめも卒業し、
Fさんの初めての飼い猫となりました。

入居して間もないマンション。
お部屋はきれいに片付けられていました。

 

 

玄関のストッパーにも工夫が見られます。

 

 

これで、私達と子猫達の夏が終わりました。

 

 

 

最後のまめが去った後、私は、Oさん宅を再訪しました。

「みんな、可愛らしくなって。
タワーもおもちゃもある。幸せだねえ。」

私のスマホに保存してある、
里親さま達から送られてきた可愛らしい画像を、
Oさんは涙ぐみながら、長い間眺めていました。

「あちこち行かれたんでしょ?
Hさんには本当にお世話になってしまって、
ありがとうございました。」

Oさんもホッとされたのでしょう。

 

この現場はとりあえず一件落着したわけですから、
しばらくは足を向けることもないかなと思っていましたが、
「Oさん、Tさんが、カレンダーを楽しみにしているみたいよ。」
と聞き、10月末にカレンダーを持っていきました。

「カレンダーをあげたい人が何人かいるの。
これはうちにいた子達よって見せるから。」

そうおっしゃって、カレンダーをたくさん買って下さいました。

 

 

スタート時には、色々と言いたいこともありましたが、
Oさん、Tさん、里親さま達、
そして、私達ボランティア側にいる人間も、
みんな、それぞれが幸せな気持ち。
お手伝いして良かったと思いました。

 

 

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その後の子供たちです。

 


あき(ねむちゃん)

 


先住猫のミッケちゃん(三毛)、チャコちゃん(茶トラ)と。
保護当初はパステル三毛でしたが、だんだん色味が強くなってきたのね。

 


オラ(くろまめちゃん)、もえ(しろまめちゃん)、
先住猫のとのみちゃん。常に白が優勢なオセロ盤。

 


男の子と女の子ですから、既に体格差が出てきています。

 


こらこら。

 

保護当初はそっくりだったターシャ(たいち)とミーシャ(みかん)。
よく見ると、顔の形や鼻の太さがやっぱり違うのね。
黒白猫は、先住のハチちゃん。

 


あゆとたら。

 


たらと先住の黒猫クマちゃん。
あゆと先住の黒猫タキシードのウニくん。

 


合流して再び一緒。たいとたら。

 


ぽっちゃり可愛らしい女の子になったまめ(ちょこちゃん)。
鼻くそ女子は卒業したそうです。

 

 

ブログへの掲載が大幅に遅れてしまった為、
かなりのタイムラグが発生してしまいましたが、
来月になれば、この子達もみな満1歳のおとなになります。
それは猫として生まれて1年が過ぎたということで、
これからまだまだ長い猫生が待っています。

飼い主さんの大切な家族となり、癒しとなり、
健康で楽しい毎日を送って欲しいというのが、
私達の願いです。

 

 

The End.