1日の締めくくり、夜食。
くららとトム君が並んで食べています。

嬉しいことがありました。

春くらいから我が家の路地に現れるようになったトム君。うちを入れて少なくとも近隣3軒のうちでご飯を食べている猫ですが、食後すぐに立ち去ってしまうので、どこで寝泊まりしているのか誰もわからないままでした。

今日の昼間、ハウスの毛布を変えようとして毛布が温かいことに気付きました。くららは隣のハウスで寝ていました。ってことは別の猫がここで直前まで寝ていたはずです。

夕方、ご飯をあげに庭に出ると2つのハウスからそれぞれ、くららと、なんとトム君が出てきました。

やっとハウスの存在に気付いてくれた!

ニャースが家に入り、庭にはくらら1匹になったのだから、ハウスも1つだけにしようと思いましたが、その頃、トム君が現れるようになったので、ニャースが使っていたものを残しておきました。

警戒心が強くて、自分の居場所はここじゃないとでも言うように、食う物食ったらさようなら状態が長らく続いていました。でも、いつか、ハウスは安全で温かい自分だけの部屋なんだと気付いてくれることを願って、誰も入らなくても掃除して清潔に保ち、気温が下がれば湯たんぽを入れて待ちました。

去勢手術、食事と寝床の確保がオス猫の行動圏をぐんと小さくします。
先日、残酷な事件もありましたから、トム君には広い範囲を歩き回って欲しくなかったんです。

トム君、早く気が付いて。ここは大丈夫だから。お隣も優しい方だから。彷徨う暮らしはもうやめて、くららちゃんと一緒に仲良くここで暮らして。

ご飯を食べるトム君の後頭部に向かって、しつこい程、同じことを繰り返し言い続けていました。

猫は人間の言葉なんかわかりませんし、こちらの気持ちだってわかってくれないことが多いです。

どうしたら、こいつは敵じゃないと思ってくれるのか。猫によって許容範囲は違いますから、こうすればいいとは一概に言えない。

半年近く観察しながら、どうすればトム君が不安を感じないか、怖がらないかを考えて色々試し、ちょっとだけトム君ルールがわかってきたかも。

夜食の終わった今、トム君、くららはまた湯たんぽ入りのハウスに入りました。