5月末、近所に住むYAさんという若い女性から連絡が来ました。
2016年12月30日のブログ
「●●●●●●の裏手に母猫と子猫3匹がいます。4匹とも捕獲して母猫の避妊もしたいんですが、
手伝ってくれませんか?」
(●●●●●●は、ファーストフード店の名前です)
私がスケジュール的にきつく、現場に通ったり通院する余裕がないことを告げ、
捕獲器の貸し出しと、ネットでの里親募集のお手伝いのみ、することになりました。
その夜、YAさんはまず母猫を捕獲。
YAさんのお知り合いで、池袋方面で保護活動をしていらしゃる個人ボランティアMさんが、
母猫の手術と飼い主さん探し(人慣れした子である為)を引き受けて下さることになったそうで、
Mさんが母猫を引き取りにくる翌日昼まで、母猫は我が家の庭で捕獲器ごと待機となりました。
翌日、残った子猫の捕獲を目指し、YAさんは再び捕獲器持参で現場へ。
店のオーナーがあからさまに嫌な態度を示したり、作業は難航しそうでしたが、
何とか捕獲器を使った捕獲作業を許可してもらい、夕方、まず1匹を捕獲。
その翌日に、お店のパートの方のご協力で2匹を手で保護。これで一家全頭です。
びびって固まるチビ3匹
体重からすると、GW前半の生まれでしょう。
YAさんがすぐに撮影を試み、可愛い画像が用意できたところで、
YAさんは動物病院に貼り出すポスター担当、
私はインターネットの里親サイト担当と、
手分けして里親募集を開始しました。
三毛♀ ナムル 477グラム
キジ白♂ とらじ 450グラム
黒白♂ バットマン 510グラム
=================================================
6月11日の里親会にはワクチンが間に合わなかった為、
3匹は写真参加させていただきましたが、
そこで素敵な出会いが待っていました。
ふくねこやさんがHPに掲載して下さった参加猫プロフィールを見たご夫妻が、
里親会開始前から現地で待機して下さっており、
開始早々、バットマンに申し込んで下さいました。
その後、16日に奥様のAKさまがバットマン実物を見にいらして下さり、翌日にお届け。
バットマンはもずくちゃんという名前になりました。
高齢の梅ちゃんというおっとりした先住猫さんがいましたが、
すぐにもずくちゃんを受け入れてくれたとのこと。
プロフィールを公表した後に、実はバットマンは女の子であったことがわかったのですが、
AKさまは、どっちでも大丈夫ですよ~とおっしゃって下さいました。
割と落ち着いているような…
先住猫の梅ちゃん
ケージの中を調べるもずくちゃん
翌日の梅ちゃんともずくちゃん。うまくやっていけそうですね、これは。
=================================================
YAさんが動物病院に貼った里親募集のポスターをご覧になって連絡を下さったOさん。
18日にご一家でナムルのお見合いにいらして下さり、翌19日にお届けでした。
1か月程前に譲り受けた生後7ヶ月のチャコちゃん♂がいるご家庭です。
ナムルはさくらちゃんという名前になりました。
ちょっと前まで自分が使っていたケージ。
何かいる・・・
興味津津で覗くチャコちゃん。
さくらちゃんは、箱で作ったベッドに
とりあえず隠れています
翌日のさくらちゃん。
堂々と姿をさらすようになりました。
そして・・・
あら、意外と速い展開。
これなら大丈夫でしょう。
=================================================
Oさんご一家がお見合いに来て下さった18日、
浦和からお若いIさんご夫婦がとらじのお見合いに来て下さいました。
将来、お子さんが生まれたら、動物のいる環境で、
一緒に育ってもらいたいという考えをお持ちの優しいご夫婦です。
旦那さまは実家で、猫の飼育経験あり。
奥様は始めてですが、いかにも猫に好かれそうな雰囲気をお持ちの方です。
旦那さまがとらじを抱っこ
奥様は、当日とらじと一緒に我が家で預かっていた
ナムルを抱っこ
YAさんの休日、23日の昼間にとらじお届けしてきました。
暑い日でしたので、道中とらじがちょっと心配でした。
YAさんは、飼い猫6匹のいる部屋で、ナムル、バットマン、とらじの世話をしていました。
いつもたくさんの猫に囲まれていたとらじ、ひとりになるのは初めてです。
ご用意下さったケージとトイレ。
とらじにとってはちょっと大きすぎるシステムトイレでしたので、
この後、100均でキッチン用水切りかごの下の部分を購入し、
当面の間、とらじのトイレとして使って下さるよう、お願いをしました。
=================================================
バットマン→もずくちゃんのAさんご夫妻。
ナムル→さくらちゃんのOさんご一家。
そしてとらじのIさんご夫婦。
外で生まれたこの子達に手を差し伸べて下さってどうもありがとうございます。
末永くよろしくお願いいたします。
=================================================
「6月中に絶対飼い主さんを見つけて送り出す」
保護直後、YAさんが言っていた目標は達成できました。
ファーストフード店舗裏に捕獲器を置いて云々・・・の交渉中、
「保護団体の人かなんかですか?」とYAさんは訊かれたそうです。
YAさんの返答は、
違います。個人でやってます。趣味です。
なるほど、趣味ね。
そう言われてみればそうなのかもしれない。
こういう活動って、誰かに強制されて嫌々やっているわけではなく、
自ら進んで、メス猫の避妊をしたり、子猫を保護したりするわけです。
「だって私がやらなくちゃ仕方ないじゃない」
とベテランボランティアの三木さんはよく怒った口調で言います。
多分同じように思う方はいらしゃると思うし、
私も数年前はそう考えていたかもしれません。
でも、必ずやらなくてはならないという必要性も義務も、実はなくて、
好きだから、自分がやりたいから動くのではないでしょうか。
それは趣味といってもいいのかもしれません。
ただ、それを趣味と言い切るのならば、
猫を保護して、あとは誰かやって~と他人任せにするのではなく、
飼い主さん探し、希望者とのやり取り、お見合いの設定、
条件の説明、書類の作成、お届けとアフターケア。
全て最後まで自分でやり切ってみることも大切なのではないかと思います。