これまでのお話はこちらから↓
8月14日のブログ
「猫捨て場:①緊急のお願い」
8月28日のブログ
「猫捨て場:②百音ちゃん」
8月30日のブログ
「猫捨て場:③カヌレが・・・」
9月22日のブログ
「猫捨て場:④お家に入ろう」
10月18日のブログ
「猫捨て場:⑤全員クリアとプチ破産
生後1ヶ月過ぎの子猫はまだ頼りないけれどとても可愛い。
運動能力が急に発達し始めたり、性格の違いが徐々に表れてきたり・・・。
笑ってしまうような動きの連続でいくら見ていても飽きません。
外から保護した子は、病気の原因となる菌を持っていることが多々あります。
それに加え、保護直後は、食生活の変化に胃腸の働きがついていかなかったり、
環境の変化によるストレスがあったりして、なかなか体調が安定しない子もいます。
こどもたち。
百音。
里親さまへの引き渡しはもう少し先になるとしても、
この時期の子猫を少しでも早く里親候補の方々に見ていただきたい。
そう思って、保護したらすぐに里親募集を開始しています。
希望者の方々には、お見合いにいらしていただき、
こういう症状が出ていてこういう薬を飲んでいるとか、
治療終了までどのくらいかかりそうだとか、現在の状況を詳しくお話し、
ご納得ご理解の上で、お返事をいただくようにしています。
ねこ藩がインターネットでの里親探しを行う一方で、
保護主のTさんは手書きの里親募集ポスターを作製し、
お近くの動物病院やペット用品店に掲示をお願いして下さいました。
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◆9月3日◆
お見合いのトップバッターは「コロネ」。
保護したその日にすぐ、百音ちゃんの子供達をインスタグラムにアップしたところ、
翌日に市内に住むMさんご一家から連絡をいただきました。
まだきちんとした里親募集開始前ではありましたが、Mさんのお住まいが、
百音ちゃんが子育てしていた場所からすぐのところでしたので、
これはまさに理想的なご縁!・・・と関係者一同喜びました。
◆9月10日◆
船橋市にお住まいのKさんご一家がお見合いにいらっしゃいまして、
二匹一緒にということで、「タルト」と「カヌレ」を選んで下さいました。
コロネ、タルト、カヌレ・・・。
真菌検査の最終結果&先生の「GO」サインを待ってのお届けとなります。
この日、3週間ぶりに 百音ちゃん一家全員、保護主Tさん、
預かりの上村さん&IKさんが 我が家に全員集合しました。
そして、2ヵ月前にIKさん保護の花と空の里親になって下さったOさんご夫妻、
地元のボランティアで未来ちゃんの保護主・菅野さんも加わり、
大変うるさ・・・にぎやかな午後のひとときでした。
遊び疲れて眠くなるコロネとタルト。
百音ちゃんとロール。
真菌治療中のカヌちゃんは、みんなと接触出来ず、
ひとり隣の部屋のキャリーの中でお見合い。
可哀想ですが、仕方ありません。
百音ちゃんは、我が家の飼い猫達のにおい満載の
キャットタワーに迷うことなく勝手に上り、
その後、 二階の寝室に勝手に入って行き、
人間のベッドの上で勝手に休んでいました。
我が家の飼い猫こまつのトイレで、
しっかりと用を足している。
何、この子・・・^_^;。
◆9月16日◆
真菌検査を先にクリアしたタルトが卒業一番め。
保護主のTさんと一緒に、船橋のKさん宅にお届けに伺いました。
先住猫のしらすくんと一緒に、2週間後に合流するカヌちゃんを待っていてね。
タルト、先住猫のしらすくんと対面。
↓ ↓ ↓
左から、ご主人さま、一人息子のHくん、奥さま。
◆9月17日◆
2番目の卒業生はコロネ。
約1ヵ月前の保護以来、待ちくたびれるほど待って
コロネを熱望して下さっていたMさんご一家に到着です。
保護主Tさん、預かり上村さん、私でゾロゾロと・・・。
奥さま手作りのハンモック。
特に騒ぐでも怖気づくでも
ないコロネ。
先住猫のつみれさん
(左・キジ白)、
ちくわさん(右・茶白)
と対面。
ちくわさんはラグの下に籠城されました。
頑張れよ、新入り!
◆9月18日◆
タルトとコロネが一度にいなくなり、しーんとした上村家。
そこで、真菌カヌちゃんを、3週間預かって下さったNおじさま宅から、
上村さん宅に移動することになりました。
上村さん一家総出でNおじさま宅にお迎えに来て下さいました。
Nおじさまに抱っこされて落ち着くカヌちゃん。
移動先の上村家でもすこぶる調子は良さそう。
真菌ももう完治しているね。
◆9月23日◆
浦安市にお住まいで動物病院勤務のお若いHMさんが
婚約者の方とロールに会いに来て下さいました。
前の週に菅野さんの知人が保護したタム、キビ、ヒナの3きょうだいも同席。
HMさんはヒナのことも気に入って下さいました。
午後には、はるばる小田原からロールに会いにAAさんがご到着。
いろいろとお話をし、それぞれの子達と十分に戯れた後、
AAさんの方から「タムくんを貰い受けたい」と。
ロールの希望者が2組、こちらとしてはどちらかを選ぶなんて心苦しい、
と感じていましたので、救われる思いでした。
◆9月24日◆
21日に百音ちゃんへの問い合わせを下さっていた横浜市のTさんご夫妻が、
午前の早い時間に、IKさん宅にお見合いにいらして下さいました。
子猫はすぐに貰い手がみつかる場合がほとんどですが、
大人の猫は必ずしもそうとは限りません。
私もIKさんもドキドキしながら、「百音ちゃん、いかがでしょうか。」と尋ねました。
「私達、百音ちゃんを貰い受ける気満々で来ました。
こちらこそぜひお願いします。」
とTさん。
これで百音ちゃん一家全員、新しいおうちが決まりました。
百音ちゃんとロール。
この光景もあと少し。
◆9月27日◆
4日前に獣医さんから「OK」の判断が出ていた(もと真菌)カヌちゃんの卒業です。
最後の1週間預かって下さった上村さんからカヌちゃんを預かり、
Kさんご一家にお届けする前に、Nおじさま宅により最後のお別れです。
「カヌちゃん、いい子で幸せにね~」とNおじさま。
お届けは再び保護主のTさんと一緒。
さて、先に行って待っている(はず)のタルトに合流する為に船橋市へ。
先住猫のしらすさんと、タルトが窓辺から見ています。
おっ、なんだ、なんだ~。
11日前にタルトが入ったケージに
入るカヌレ。
先輩のタルト。
きょうだい・・・という意識はもうないようです。
同じ年頃の遊び相手が来たと思って近づいていくタルトに、
カヌレ王国でひとりわがままに暮らしていたカヌレ王子はご立腹で
最初はシャーシャー、ウーウー。
しかし、所詮こねこ。一緒に遊び始めます。
気難しい子ではないので
大丈夫。
翌日の百音ちゃんのお届けに、仕事で同行できない保護主Tさんが、
IKさん宅を訪れ、百音ちゃんにお別れをしました。
百音ちゃん、恩人のTさんだよ。
◆9月28日◆
百音ちゃんお届けの朝です。
親子一緒の最後のショット。
「おーい!中に入ったのお母さん?」
右:百音ちゃん入ったキャリーのにおいを嗅ぐロール。
百音ちゃんの預かりIKさんと私が会えるのが早朝のみ、ということで、
激しい雨の中、百音ちゃんを運んで来てくれたIKさんと駅で待ち合わせ。
朝のラッシュ時ですから、押されたりぶつかったりしては大変。
少しでも贅沢気分を味わ・・・百音ちゃんのストレスを減らす為、
グリーン車に乗って、1時間の移動です。
途中、少しだけ百音ちゃんは小声で鳴いていました。
横浜市緑区のTさん宅に到着。
Tさんご夫婦はマンション住まい。
家の中はすっきりときれいに片づけられて・・・と思ったら、
「えっ!」。
リビングに隣接する和室が荒れておる(笑)。
これはわざとなんですね。
段ボール、キャリーケース、ハウス・・・。
百音ちゃんが「どれどれ」と中に入りたそうなものが
和室に点在、しかも、向きも位置もばらばら。
そして、押し入れの扉が開けてあります。
様々な物がまとめてきちんと置かれていると同時に、
あちこちに隙間や空間が意図的に用意されているのです。
きっちりと物を詰め込まず、
適度に空間を作っています。
「猫って、こういうの好きでしょう?」
さすが、30年以上の猫飼いキャリア。
猫のつぼを心得ています。
キャリーから出ると、百音ちゃんが早速うろうろと探索を始め、
見事Tさんの策略にはまり、押し入れの空間に落ち着きました。
Tさんの寝室のチェストの上に、ずらりと並んだ猫人形。
亡くなった猫さん達、それぞれの毛を使って、
Tさんがひとつづつ作ったのだそうです。
なんてかわいい。Tさんの愛情のこもった作品です。
歴代の猫さん達がいつも見守ってくれているんだね。
その日の夜送られてきた百音ちゃん画像 ↓ ↓ ↓
洗面所制覇。
初日からTさんと一緒に寝る
百音ちゃん。
百音ちゃんが卒業し、IKさん宅にはロールひとり・・・・ではなく、
IKさんの飼い猫しおん、ビビがいました。
そして、松戸の江川さんが保護した子「ののこ」が2日間滞在し、
ロールと一緒の時間を過ごします。
べろべろ怪獣しおんが、
百音ちゃんの代わり。
そして、ころころ「ののこ」。
ロールと「ののこ」。
◆9月30日◆
一家メンバー、最後のお届けはロール星人。
HMさんのお仕事の後、夜のお届になりました。
保護主Tさん、預かりIKさん、私の3人。
14才のミニチュアダックスさんが
ロールを迎えてくれました。
初めまして~。
若い、優しいパパとママ。
賢そうな犬のお兄ちゃん。
ロールの新しい家族。
育ててくれたIKさんとお別れ。
こうして4匹と1匹は貰われていきました。
皆が出来ることを分担して頑張った1カ月半。
笑って、泣いて、心配して、ほっとして、破産して(笑)。
長かったような短かったような。
大トリを務めたロール。
動きがユニークで笑わせてくれる子でした。
The end.