前回のお話
2018年2月24日のブログ
続・野良猫放置地区:⑤庭猫から家猫へ。

 

 

 

 

 

 

 

最強女子・ショコラ

 

 

 

 

IKさん宅の庭にどっかりと根付き、
今やボス猫のふるまいでホームを守っている外猫ショコラ。
ショコラが2016年11~12月に産んだ3匹の子猫のうち、
2匹は幸せな飼い猫となりました。

とら →不妊手術の記録050
ミルキー → 卒業猫たちの物語K-075

残る1匹がもみじです(不妊手術の記録056)。

 

 

 

 

 

もみじ。

 

 

 

 

2017年春~初夏に行った庭猫一斉TNR。
IKさんは庭にリリースしたもみじの世話をしてきましたが、
秋にもみじが体調を崩していたのを見て、室内に再保護しました。

警戒心は少々残っているものの、
人間との生活にだいぶ慣れてきたもみじ。
IKさんの飼い猫達ともうまく付き合っています。

 

 

IKさんの飼い猫しおんとは
べたべた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふっくら度アップ中。

 

 

 

 

 

 

 

保護から4ヶ月後、
「飼い猫がひとりで留守番をしているので、
仲よく過ごしてくれるお友だちの猫を探しています。」
と都内在住のひとり暮らしの女性、MMさんから
もみじへのお問い合わせをいただきました。

早速、4月半ば、IKさん宅にお見合いにいらしていただきました。
先住猫ララくんは、おっとりしていて、
飼い始めからとても扱いやすい猫だったそうです。

お見合いの際、もみじはビクビクして隠れていました。
物影から出てきてはまた逃げて隠れ・・・の繰り返しです。

「こんな感じですけど、横になっている時に
上から覆いかぶさるようにすれば爪を切らせてくれますし、
手を出したり噛んだりすることはないです。
他の猫と仲よくできると思いますよ。」

 

ララくんの為にもう1匹と考えて、
もみじを選んで申し込んで下さったMMさんです。
「可愛い。ララとうまくやっていけるかな。」
そうなったら、1日も早くトライアルです。
お見合い後、MMさんはもみじをキャリーに入れて
ご自宅に連れて帰って下さいました。

トライアル開始から間もなく、MMさんから画像をいただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オスとメスということもあるのかもしれませんが、
やはりララ君の穏やかな性格が大きく関係しているのでしょう。
猫同士の相性は問題ない、というか、ぴったりなようです。

 

 

 

トライアル期間はだいたい1月を目安にしています。
もみじが移動してから1ヵ月程経った時に、
MMさんのご意志を伺いました。

もみじが簡単にキャリーに入らないこと、
爪切りをさせてくれないことが気になり、
ずっとこのままだったらどうしようという
不安をMMさんは抱いていらっしゃいました。

もみじが完全に警戒心を解き、
ララ君のように容易に何でもさせてくれる状態になるのか。
そして、それはいつ頃になるのか。

こればかりは保護主のIKさんも、私もわからないのです。
1年、2年、もっとかかるかもしれないし、
案外、何かがきっかけで今晩変わるかもしれません。
そのように正直にお答えしました。

 

 

新しい猫を迎え入れる時、どこに重点をおいて考えるか。
人それぞれです。

①猫とは仲が良く、飼い主にとっても扱いやすい。
②猫とは仲が良いが、飼い主にとっては扱いに少々苦労する。
③猫とはあまり仲が良くないが、飼い主にとっては扱いやすい。
④猫とはあまり仲が良くないし、飼い主にとっても扱いに少々苦労する。

理想はもちろん①ですが、もみじの現状は②です。

 

 

 

しばらくして、MMさんから連絡が来ました。
「確かにまだ戸惑いもあります。
でも、2匹の姿を見ているとその相性の良さに嬉しくなります。
おっかなビックリしながらも、私の側に来ようとするもみじのことを
何より、私自身が愛しく思っていることに気付きました。
これからも一緒に生活していきたいです。」

ララ君に比べれば、もみじはまだまだ発展途上です。
それでも、MMさんはもみじの一生を引き受けて下さいました。
本当に有難いことです。

 

 

 

 

3人の都合がマッチした6月9日、
譲渡手続き(合意書への署名と捺印です)と、
もみじの様子を拝見させていただく為に、
MMさん宅にお邪魔させていただきました。

 

こ、これは!

 

一人暮らしに憧れる若い世代の方の目が❤になるようなとってもステキなお宅です。
建物の築年数はそれなりですが、デザイナーによってリフォームされたマンションの一室。
さらに、インテリア雑貨選びが得意なMMさんのピカイチなセンスが随所に発揮され、
「ぜひ特集してあげて下さい」と住宅雑誌にお願いしたなるようなお部屋です。

 

 

 

 

猫そっちのけで
撮影しまくる。

 

 

 

 

 

 

その、ナチュラルな色合いに
ぴったりと馴染むようなサバトラと茶トラ。

 

 

 

 

もみじは既にMMさんの飼い猫になっていました。
IKさんと私がお邪魔している間、
逃げ込んだシンクの下から一度も出てきませんでした。
もみじにとって、IKさんと私は、既に知らない他人です。

 

 

 

もみじが逃げ込んだ場所。

 

 

 

 

シンクの下のもみじを覗き込んだ後は、
IKさんも私も、ララ君タイムです。
撫でる、膝に乗せる、抱っこする・・・。
ララ君もいい迷惑だったでしょう(笑)。

 

 

 

MMさんの膝の上でリラックスするララ君。

 

 

 

 

 

こんなに優しくて良い子とずっと一緒にいられるもみじは幸せ者です。
いつか、もみじもララ君のように、MMさんを100%信頼して
甘えん坊の飼い猫となりますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お似合いのふたり・・・。

 

 

 

 

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IKさんの家に保護猫がいなくなったのは何ヶ月ぶりのことでしょう。
しばらくはIKさん一家と飼い猫ビビ・しおんの平穏な暮らしが・・・

とはならない (^_^;)。

 

 

次はそらの捕獲と保護です。
そらは、IKさんの飼い猫しおんのきょうだいで、
しおんにとてもよく似た、男子にしては可愛い顔立ちの猫です。

 

 

 

 

 

そら。

 

 

 

 

2017年春~初夏にIKさん宅敷地内で行った一斉TNRでは、
当然のことながらメス優先の捕獲でしたが、
オスが捕獲器に入っても、逃がさずに去勢を行いました。
その頃、そらは不定期に庭に来ている状態で、
捕獲器には入りませんでした。
ずっと生存確認は出来ていましたが、来たり来なかったり。
庭では既に不妊手術済の複数の猫達が過ごしています。
繰り返し捕獲器に入ってしまいそうな猫もいますので、
捕獲器を仕掛けるタイミングを見計らう必要があります。

5月頃、そらがたびたび敷地内で過ごすようになったので、
見張っていられる休日に、IKさんが捕獲器をセットしました。
が、そういう時に限って、そらは来ない。

「そらの捕獲は地道に続けようと思います。」
IKさんはその日の捕獲を中止しました。

 

 

 

翌日の朝、IKさん宅の近所にある敷地で、数年前からおひとりでコツコツと
TNR&保護活動を行っているNIさんから画像が送られてきました。

「夜中に、しっぽの短いキジトラ男子が捕獲器に入りました。
この子、IKさんが狙っていた子ではないでしょうか?」

 

 

画像からは、そらのような気もするし、
そらでないような気もする。
キジトラはあちこちにいますしね。

 

 

 

 

夕方、IKさんが、捕獲した猫の確認の為、NIさん宅に行きました。

 

そらでした!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IKさんの確認後、NIさんがそらを病院まで運んで下さいました。
ひと晩、病院で待機です。

 

 

翌日、去勢手術を終えたそらを、
私が迎えに行きIKさん宅に届けました。
この時点ではTNR予定でしたが、
「場合によっては…」ということも考慮して、
駆虫、ワクチン、血液検査も済ませました。

 

 

術後数日、そらはケージ内で過ごしました。
最初は食欲もなく、ケージから出せと暴れ、鳴きっぱなし。
とにかく猫が大好きなIKさん宅の飼い猫&そらのきょうだいであるしおんは、
ケージの中の新しい友達にわくわくそわそわ状態です。

「そら、ナデナデ出来ます。全然大丈夫。」

 

はい、里親探しコース決定。

 

体が薄汚れていて臭いので、もう少し慣れたらシャンプー。
痩せているのでもう少し肉をつける。
とにかく、家猫修行を頑張ろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴロゴロ、ゴロゴロ・・・・

 

 

 

 

 

 

7月末現在、そらはまだ抱っこできませんし、爪切りも出来ませんが、
キャリーへの確保はそう難しくないと思います。
おもちゃでは一緒に遊び、体をブラッシングされるのも好き、
撫でると、ゴロゴロ咽喉を鳴らします。
IKさんご一家が部屋にいる時は、一定の距離をおいていますが、
だいたいは近くにいて、好きなように自由に過ごしています。
慣れた猫でもよくあることですが、
突然近寄ったり、大きな動作をすれば逃げ出します。
飼い猫のビビ・しおんとは全く問題なく付き合っています。

 

 

 

 

 

馴れ馴れしいしおんのことも
全く気にしている様子なし。
本当に仲よしなのかも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もみじと同じパターン、
②猫とは仲が良いが、飼い主にとっては扱いに少々苦労する。
になりますね。

外から保護した大人の猫はだいたいそうだと思いますが、
今のそらに必要なものは、飼い主さんとの時間だと思います。
既に人間の生活の中に入り込んでいますし、
飼い主さんの忍耐と愛情という栄養があれば、
もと野良猫という苗から、家猫という花に成長していきます。

 

 

ということで、保護からまだ約2ヶ月ですが、
そらの飼い主さん募集を始めようと思います。
詳細は、当ホームページ内「里親募集中の猫」をご覧下さい。

どうぞよろしくお願いたします。