糞尿問題。

 

喧嘩や発情期の鳴き声がうるさい。
壁のマーキング臭がひどい。
車に乗ったり、タイやで爪とぎをする。

外にいる猫に対する苦情はいろいろありますが、
断トツに多いのが、猫の糞尿被害です。

 

 

 

 

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我が家の庭に4匹の地域猫がいます。
2018年2月にニャースとくらら、3月にポッちゃん、
6月にトントンと、順にTNRした猫たちです。

 

私は、地域猫にするとか、外猫にするとか、
そういうことよりもまず。TNRを優先して行います。
我が家の敷地内か路地、時には許可を貰って、
お隣の塀向こうに捕獲器をセットして、
入った猫を順順にTNRしていく方法。

 

 

この地域に住んでいる猫たちのほとんどは、
未不妊のままご飯を貰っている猫たちでしたから、
私がその「未不妊」の部分を「不妊済」に変える
役目を買ってでただけのこと、と自分では考えています。

 

リリース後、元の場所に戻ってご飯を貰うなら
私にとってはその方が都合がいいのですが、
我が家の庭にいる4匹は、リリース後、
我が家に戻り、居着くようになりましたので、
地域猫として我が家で世話をすることにしました。

 

市川市役所のホームページにこう書いてあります。
「餌は、世話をする人の自宅または
所有者の承諾が得られた場所で与えましょう。」

 

やってまーす。

 

 

 

私が4匹の世話をしている場所は、我が家の庭と、
お隣のNさんと共有している私道です。

Nさんも、反対側のお隣Tさんも、
万歳三唱で喜んでいることは決してないと思いますが、
私が地域猫の世話をすることを容認して下さっています。

お隣のTさんは動物が大好きなご一家で、犬を飼っています。
ご主人が猫が大嫌いで、家で猫を飼うことはできませんので、
その代わり、といってはなんだけれども、
お嬢さん達がお庭に来る猫にご飯をあげています。

我が家のニャース達も、小腹がすく夕方の時間、
お隣でご飯を食べさせってもらています。
(我が家の夜ご飯は19-20時頃)

過去に、私が泊まりで留守にする時には、
あらかじめ用意して渡しておいたご飯を、
お隣のNさんが、決まった時間にきちんと出して、
片付けておいて下さったこともあります。

 

 

地域猫活動としてうまく成り立っているように
聞こえると思いますが、所詮、外にいる猫のことです。
我が家でも猫たちのトイレは常に悩みの種です。

 

 

この猫たちは、私が外に放った飼い猫ではありません。
もともとはこの界隈のあちこちに住んでいた野良ですから、
トイレもお気に入りの場所があったはずです。
それをひとつひとつ探し当てて、掃除することは難しい。

しかし、現在、我が家をホームとしているのですから、
我が家の敷地内でトイレを済ませてくれなくては困ります。

 

 

庭に3匹だった頃には、ニャースとポッちゃんが、
我が家の裏庭の砂利の上や、花壇でトイレをしていました。
それを見て、手でかきやすい小砂利を少し足したり、
園芸用の柔らかい土を盛ったりして、
より一層トイレをしやすくしてみました。
何とか我が家の敷地内で用を足してもらいたかったのです。

我が家の滞在時間が一番短いのがくららです。
くららは、寝るときとご飯の時にしか、敷地にいません。
他の時間はいったいどこに行っているのか。
元の場所=重田邸に行っているのか、
そうこちゃんのいた倉庫でのんびりしているのか、
全く不明で、未だにトイレの場所もわかりません。

 

昨年、4匹目のトントンが我が家のメンバーに加わってから、
外猫トイレについて考えなおし、きちんと作ることにしました。
頭数が増え、スペースの問題が出てきたのだと思いますが、
猫たちが、我が家以外でトイレをするようになったのです。

 

一番被害を被ったのは、お隣のTさん。
1日に何度も庭を見まわって、糞拾いをしていました。
きれい好き、掃除好きなおばさまですから、
お庭に猫の糞がある状態、そこにハエがたかっている状態は
耐えがたいのだと思います。

 

軟便のポッちゃんが、Nさん宅庭の砂利を、
トイレに選んでしまいました。
水っぽい軟便は、少し時間をおいて、
固まってからの方が簡単に拾えるのですが、
おばさまはハエ(というか虫)が嫌いなので、
まだ液体に近い状態のうちに、取ってしまいます。
そうすると、砂利の間に便が残ります。

Nさん宅で猫たちにトイレをさせない作戦
同時に、我が家の庭の猫トイレを、
さらに充実させる必要が出てきました。

 

 

 

小砂利を撒く、盛り土をする・・・
それだけでは足りません。

そこで、外猫用トイレを2種類、
試しに作ってみることにしました。

 

 

◆砂利トイレ・屋根付◆

 

◎100均で購入した材料:
  ワイヤーラック、ビニール紐
◎ホームセンターで購入した材料:
  プラ段シート、屋外用強力両面テープ、
  透明ビニールシート、コンパネ、鉱物系猫砂、
◎家にあったもの:
  ブルーの番重(以前4個セットで購入)

 

 

トイレが収納庫におさまっているような形です。
トイレが板の上を滑り、簡単に引き出して掃除が出来ます。
雨の日でも使えるトイレにしたかったので、
防水のため、プラ段とビニールシートを遣いました。
画像には「紙製の猫砂」のパッケージが写っていますが、
砂利でトイレをするのが好きな猫に使ってもらう為、
実際に入れたのは、砂利の感触ににた鉱物系猫砂です。

 

 

 

◆砂トイレ・屋根なし◆

◎100均で購入した材料:
  直径40センチのプラスチックたらい、粉ふるい
◎ホームセンターで購入した材料:
  コンパネ(特価の半端品)
◎家にあったもの:
  網戸用ネット、コンパスカッタ―、
  園芸用の土(お隣のTさん提)

 

 

これは土でトイレをするのが好きな猫用。
天気のいい日に、新聞紙の上に土を広げて乾かし、
それを粉ふるいでふるって、サラサラにしました。

 

 

 

屋根がありませんから、
雨に濡れると土が湿って固くなります。
それを防ぐ為に、壁にコンパネを立て掛けて、
雨水が入らないようにしました。

 

 

 

糞を取り除いていると、徐々に土が減っていきます。
そうしたら、また粉ふるいで土を落として追加します。

 

 

 

 

で、猫たちはトイレを使ったか?

 

ビミョーです。

(-_-;)

 

 

 

 

 

砂利トイレには3度、糞がありましたが、それっきりでした。
外で生きてきた猫たちは、やはり屋根に抵抗があるのかも。

結局、屋根付トイレは見向きもされなくなりましたので、
後日、トイレを収納庫から出して、そのまま外に置きました。

 

 

 

あと、屋外仕様のものにプラ段は向かないと学習しました。
劣化が想像以上に早く、強く掴むとボロボロになります。
同じ理由で、プラスチックの結束バンドも屋外使用には×。

 

 

 

砂トイレは結構使っていたけれど、
やがて飽きられてしまったようです。

直径40センチのたらいに入る違和感かな。
みんな、5kgクラスの大人の猫たちですから。

 

 

 

その後、どちらのトイレも気が向けば、
たま~に、誰かが使ってはいましたが、
最終的に、彼らが普段のトイレ場所に選んだのは、
我が家の土の部分でした。

Tさんが提供して下さる園芸用の土と草むしりで集まった草を、
その土の部分に置いておくと、みなさん、そこで用を足しています。

 

 

 

 

可燃物のゴミ収集は週2回。
収集日までは、拾った糞をポリ袋に入れ、
においがもれないように口を固くしばって、
庭に設置したフタ付きゴミ箱に入れておきます。
お隣のTさんも、このゴミ箱を遣います。

 

 

 

 

トイレ場所の壁にはリビングの窓があるのですが、
風通しの為に窓を開けると、「プーン」と臭いが漂います。

でも、まあ、仕方がないですよね。
他人の敷地で用を足して迷惑をかけずにいてくれるのなら、
それはそれで、結構なことですから、自分は我慢、我慢。

 

「お金を出し合ったり、TNRに協力したり、
野良猫問題の解決に手を貸さない住民達に、
文句を言われる筋合いがどこにあるの?
手術代も医療費もご飯代も自分で負担して、
トイレ問題にも常に気を使って頭を下げ、
猫避け用品を購入して配ったりして、
猫の管理に努力をしているのに、
責められる理由はあるの?」

以前は、そんな風に尖がっていたこともありましたが、
家人に言われました。

「自分がやっていることが正しいという判断は、
あなた自身の価値観からきていることでしょう?
皆が同じ考えだとは限らないよ。
結局、Hさん(私)がこんなことを始めなければ、
猫の糞尿なんて気にせずにいられるのにと、
周りの人間は心で思っているんだよ。
何も言われないからいいんだ、じゃなくて、
自分が勝手に始めたことで、多かれ少なかれ、
まわりの人間には迷惑をかけているんだから。」

それもそうなんですよね。
ここで地域猫の世話をしようと思いますので、
いいでしょうか?というお伺いはだいたい後付け、
既にやり始めてからになってしまう。

よく、外にいる猫なんだから、糞尿はしょうがないでしょ!
と食ってかかる人もいますが、
少なくとも、私はそういう態度をとらないようにしています。
(心では思っているけれど。)

 

 

家人はまたこうも言いました。

「まさか、このまま永遠に庭に4匹いるわけじゃないよね?
早いうちに何とかしてくれよ。1匹づつでいいから。」

私にとっては、トイレ問題に気を遣うよりも、
この大人猫たちの行く末の方が10倍気がかりです。
時間はかかると思いますが、人に慣れて来た猫たちですから、
何とか飼い主さんを見つけてあげたいと思っています。

 

そうして、庭に猫がいなくなるその日までは、
トイレ掃除と見まわりをかかさず、
まわりの住人達に嫌な思いをさせないように、
努力していくしかありませんから。