今からちょうど1年程前になりますが、松戸の江川さんを手伝い、
母猫1匹と♀子猫3匹の不妊手術を行いました。
当時のブログはこちら↓↓
2016年2月17日 一歩踏み出す勇気
2016年2月22日 松戸の親子猫4匹①
2016年2月26日 松戸の親子猫4匹②
2016年3月01日 松戸の親子猫4匹③完結
手術後、店舗裏に設置したケージで、江川さんは4匹の世話をし、
知人に貰われることになった子猫ミミを除く、
母猫マミと、子猫ペコとクルの3匹を予定通りリリースをしました。
生後7-8ヶ月、まだ大人になりきれていないペコとクルは可愛い子達でした。
しかし、人慣れしているとは言い難い状態だった為、
そのまま保護して飼い主さん探しをすることは諦めて庭に戻したのです。
ペコとクルはその後も毎日のように店舗裏にご飯を食べに来ていました。
常に一緒に行動する姉妹
「こうして慣らしていけば、そのうち再保護もあり得るのでは?」
と江川さんと話していたのですが、その時期は予想より早くやって来ました。
ペコは江川さんの前でゴロンとなる程慣れてきましたが、クルとはまだ距離があります。
江川さんは日に日に慣れていくペコを見ながら、決心を固めました。
このままこの子達を外に放っておきたくない、
ペコはだいぶ慣れているから室内に入れれば何とかなる、
ペコといつも一緒にいるクルだって、ペコに従って慣れる、
きょうだい揃って室内に入れ、家猫修行をしてもらおう、
そしてこの子達を飼って下さる飼い主さんを探そう。
店舗とは別の場所にあるご自宅2階のひと部屋を片付け、
ケージ2台を並べて設置、猫用品等を運び入れ、
逃亡防止のラティスを窓に取り付けて保護部屋を作り、
江川さんは着々と準備に入りました。
2 段ケージと1段ケージ
2匹の様子を見ながら、江川さんは捕獲について考えました。
仲間が捕獲器に入ってつかまるのを見ないで済むように、
1匹でいる時に捕獲器を仕掛け、タイミングをずらして1匹づつ。
ペコは綿棒で耳そうじもさせてくれる程慣れているから、
抱っこしてキャリーに入れられるかな…。
9月3日の夕方、江川さんから連絡が来ました。
「ペコを洗濯ネットで保護しました。
私を信頼して撫で撫でさせてくれるんだから、
ワンチャンスを逃したら次はないという思いで捕まえました。
今はとりあえず保護部屋で休んでもらってます。
信じていたのに…みたいな顔をして茫然自失になってます。」
ケージの中に入ったペコは怖いのか、体が小刻みに揺れていたそうです。
再保護のペコ。
半年前のケージ暮らしを
思い出してしまったかも。
保護から2日目の夜、キャリーのペコを連れて市川まで来てくれた江川さんを駅で拾い、
病院でワクチン(半年前に未接種)、その他の医療行為を済ませました。
◆9月6日◆
ペコ
体重:3.8㎏
フロントライン1000円、プロフェンダー1000円、
3種混合ワクチン2700円、血液検査3300円、検便・爪切り500円
合計8500円
血液検査:エイズ(-)・白血病(-)
健康上の問題特になし
医療は全て江川さん負担
出動時間:3時間
移動距離:35㎞
ペコは一足先に家猫修行に入りましたが、威嚇したり噛んだかと思えば、
ゴロゴロしたりと不安定です。外が恋しいらしくラティスの一部を破壊。
それでも徐々に室内での生活には慣れていっているようでした。
ラティスの一部破壊…。
半年前の捕獲作戦で、一番先に捕獲器に入ったのはペコ、
一番最後にやっと捕獲器に入ったのがクルでした。
今回もその順番通りで、クルの捕獲は難航中。
もともとペコよりも怖がりでビビりなクルですから、仕方がありません。
捕獲器に全然近づかないかと思えばそうでもなく、
踏み板を踏まないように奥の餌だけを食べる賢いクル。
クルも手でいけるかな、やっぱり捕獲器かな、江川さんは悩みます。
そして、ペコに遅れること19日、やっとクル捕獲に成功。
お互いの都合が合わなかった為、クルにはそのままケージに入ってもらい、
捕獲から4日目に病院に行くことが出来ました。
クルの場合は2月のリリース前に三種混合ワクチンを接種済。
◆9月22日◆
クル
体重:3.0㎏
フロントライン1000円、プロフェンダー1000円、
血液検査3300円、鎮静剤1000円、検便・爪切り500円
合計6800円
血液検査:エイズ(-)・白血病(-)
健康上の問題特になし
医療は全て江川さん負担
出動時間:2時間
移動距離:28㎞
19日ぶりに再開したペコとクル。
やっと姉妹揃って保護部屋での生活が始まりました。
加速度的に飼い猫らしくなっていくぺコ。
一方、クルはスコティッシュフォールド化しつつ、
挨拶は、毎日毎回お約束の、ハブ顔。
里親探しを始めて1ヶ月、まだ問い合わせはありませんでしたが、
ペコの修行は順調です。きっとご縁があるでしょう。
心配なのはクルです。唯一クルが慣れているはずの江川さんにでさえ、
こんな状態ですから、先が思いやられます。
江川さんは、ご自身の飼い猫を後回しにして、ペコクルの世話を優先、
特にクルにもっと慣れてもらおうと頑張っていました。
そして11月、クルが脱走していなくなりました。
To be continued…..