2018年4月20日のブログ
CHOROGI@fukuneco-ya:前編

 

 

保護から数日後、早速、ちょろ木の里親募集を開始しました。

早い時期からお問い合わせは何件かあったのですが、
条件に合致していなかったり、連絡が途絶えてしまったり。

 

その中の1組については、今でも、
「あれは何だったんだろう?」と時々考えます。
つかみどころがないというか、よく理解できない方でした。

その方は、ご自身のことを
「なんちゃって隠れボランティア」と表現していました。

●猫をすぐに手放さなくてはならない状況にある飼い主さんから猫を引き取ってあげる。
●団体やボランティアさんから譲渡を断られた方々にその猫を譲渡してあげる。

といった活動をご一家で行っているとの説明です。

メールがだらだらと長く、要領を得ない文面です。
お歳の割には、絵文字・顔文字乱用、話し言葉そのままの文章。

ちょろ木のことが大変気に入ってしまって、
熱烈ラブコールというのは、有難いことです。
しかし、どうしても引き取らなくてはならない猫が2匹いて
仕方がないから自分達で飼うことにしたが、
そのうちの1匹が、自分の好みでは柄なので
その嫌いな柄の猫を、ちょろ木と交換してくれないか・・・って。

 

バカぢゃないの?

(花いちもんめに付き合う気はありませんから!)

 

 

 

気を取り直して新たなお問い合わせを待つこと3週間。
ねこ藩の方で里親募集しているサイトからお申し込みの、
目黒区在住のご夫婦がお見合いにいらして下さいました。

他にも何匹かの保護猫達とお見合いをした上で、
最終的に決めたいということでしたが、翌日、
「ぜひ、ちょろちゃんの里親になりたいです。」
というメールをいただきました。


プロフェッショナルなカメラで撮影。
カメラマンのご夫婦です。

 

 

4月末、ちょろ木をKさんご夫妻宅にお届けしました。
ご夫妻はちょろ木をとても気に入って下さっているし、
ちょろ木自身も新しい場所で恐らく問題ないだろうけれど、
少し気難しい高齢の先住猫さんとの関係がどうなるか、
また、共働きのご夫妻はお忙しい毎日のようで、
お部屋があまり片付けられていないことも少々気になりました。

 

 

Kさんご夫妻からは定期的にご報告メールをいただきました。

先住猫さんは抱っこが嫌いなので、
人懐っこくて何でもOKなちょろ木を、
可愛がって下さっている様子でした。

 

先住猫さんを宥めすかしながら、
何とかうまくやっているのかな?と思っていましたが、
トライアル開始から4週間経った頃、
「このままちょろちゃんと暮らして行くことが難しい」と、
トライアル中止・譲渡ご辞退の連絡が・・・。

里親さん宅で、自由に振舞うちょろ木とは対照的に、
先住猫さんが隠れてばかりいるようになり、
ご夫妻の前にも姿を見せなくなってしまったこと、
ちょろ木が先住猫さんのフードまで全て食べてしまい、
先住猫さんがきちんとした食事が取れずに
体重が減ってきてしまっていること、
先住猫さんが多頭飼育に向かない猫だとわかったこと、が理由です。
Kさんご夫妻は、2匹目の猫を飼うことを諦めました。
(その後、オフィスで小鳥の飼育を始めたそうです。)

 

Kご夫妻に連れられて、寄贈のケージやトイレと一緒に、
ちょろ木は再び、ふくねこやさん宅に戻って来ました。

 

 

 

 

保護からとんとんと順調に事が進んだと思っていましたが、
出戻ってからは動きがピタリと止まってしまいました。

 

 

 

戻ってきたちょろ木の新しい面が見られるようになりました。
他の大人猫たちとピッタリくっついていたり、
子猫にまとわれつかれたりしています。
ちょろ木はイクメンであり、猫に好かれる猫なのです。

譲渡会に参加すると、ボランティアさん達に大人気。
ふくねこやさんブログの読者の中には、
飼ってあげられないけれどちょろ木の大ファン!
という方もいらっしゃいました。

 

 

 

夏も終わりに近づいた頃、遂に、
ふくねこやさん筋で、ちょろ木の里親さんが決まりました。

室内リフォーム完了!の知らせを受け、
10月末、ふくねこやさんと一緒に、
ちょろ木を八千代市のHさん宅にお届けしました。

 

家具、壁紙、小物、装飾品・・・。
落ち着いた色合いの西欧風のお宅は私の好み。
とってもステキなお住まいです。
そして、また猫がそのお部屋によく似合う!

 

 

 

 

先住猫さん達が6匹 (もっとだったかな)いるお宅です。
新入りのちょろ木ですが、里親さまのお宅で、
また、他の猫さん達に慕ってもらえるといいな。

 

 

お届から数日後の画像です。

 

 

 

 

2014年秋、
自宅の裏庭にケージを置き、その上に毛布をかぶせる方法で、
計7匹の子猫達を保護していたベテランボランティアの三木さんが、
子猫達のまめなケアが出来ない、里親探しも出来ないという、
にっちもさっちもいかない状況に陥りました。
その時に、三木さんから丸投げの形で、
子猫を受けて下さったボランティアさん達が3名いました。
7匹のうちシータ、エータ、ティータのきょうだい達は、
赤ちゃんの時に保護されて以来2ヶ月間、
ほとんど陽の光をみることのない日々を送っていましたが、
その3匹を引き受けて下さったのがふくねこやさんでした。

三木さんはそのことをすっかり忘れてしまっていますので、
いつか私が逆にふくねこやさんのお手伝いが出来たら・・・
と思っていたにも関わらず、
今回の件もでも、また、お世話になってしまいました。

保護期間中、ちょろ木の行動には手を焼いたと思いますが、
常にちょろ木を可愛がって見守って下さり、
信頼出来る素敵な里親さまのもとに送り出して下さった。
本当にありがとうございました。

The End.