前回のお話はこちら。
2020年3月11日のブログ。
こねこWAVE到来:④こねこ増殖。
https://nekohan.jp/archives/11886

 

 

 

男の子の方が、女の子よりも早く陥落する。
これまでの経験ではだいたいそうでした。
猫はメスの方が警戒心が強いといいますからね。

 

 

ターシャの場合も怖がっていたのは保護当日だけ。
目薬の滴下も簡単に出来てしまいます。
ミーシャがこれまたひと苦労なんです。
手際よくやらないと、すぐに暴れて、
しまいにはガブリ!となります。

 

保護から数日後、ボランティアのKさんが
用事で我が家に立ち寄って下さいました。
私がミーシャを抱っこして保定している間に、
Kさんに目薬をさしてもらおうとしたのですが、
ミーシャはKさんの指をかんでしまうという始末。

 

それでも、1日4回の目薬は欠かせません。
そっと手を伸ばし、ぐいっと首をつかんで上を向かせ、
頭の後ろから、右に1滴、左に1滴。
これを一瞬の間に行わないと、ミーシャは覚醒します(笑)。
手は傷だらけ、穴だらけになっていましたが、
徐々にミーシャの抵抗力は弱まっていき、
目はだんだんきれいになっていきました。

 


保護2日目。

 


保護5日目。

 


保護15日目。

 

 

 

 

茶トラの子猫、ターシャとミーシャを保護した翌日、
白茶の子猫4匹が全て屋外の2段ケージの中に入っていたので、
扉を閉めておいたとOさんから連絡があり、
ボランティアのKさんと一緒にOさん宅に向かいました。

 

ターシャ達より少し大きく見えますが、まだまだ小さい子達です。
1匹だけはっきりと違いがわかる三毛がいますが、
あとの白茶系の3匹は同じような色柄で、これは区別が大変だな。

 

 

あまり人慣れしていないとOさんが言っている子達です。
手づかみで1匹づつキャリーに入れられるかが問題・・・

ではなかった。

 

首根っこをつかまれて、おとなしくダラーンと無抵抗。
そのまま、病院に連れて行きました。

 

とても扱いやすいご一行さまで、
駆虫、ワクチン、血液検査…
次々と順番に医療行為を終えることが出来ました。
ターシャ達より1週間ほど早い生まれのようです。

 

 

 

その晩、4匹はIKさん宅に移動しました。

 


ケージが子猫仕様で準備されております。

 

 

IKさん宅の飼い猫しおんは、保護猫が大好き。
新しい猫が来るとそわそわして、相手が嫌がろうがどうしようが、
何とかして仲良くなろうとします。
そして、親しくなるとベロベロ怪獣に変身します。
しおんも、だいぶ大きくなってから保護された庭出身の子ですが、
人に対しても猫に対しても警戒心をあまり持っていません。
自分より小さい子が一度に4匹もやって来て、
しおんの目はキラキラしていたでしょうね。


小さい子大好きなしおん。

 

 

 

IKさんは、この4匹にさかなから名前をつけました。
まめは、やまめの略だそうです。

 

 

左上:たい(茶白・男の子)
左下:まめ(白茶・女の子)
右上:たら(白茶・男の子)
右下:あゆ(三毛・女の子)

(*たらは、額の柄の出方から、獣医さんが勝手に
おかっぱちゃんと名付けていましたが…。)

 

 

 

 

2匹保護。
4匹保護。
あと3匹だ。

 

人慣れという点では他の猫達よりも遅れているらしい3匹ですから、
「ここはもう捕獲器でいきましょう。」とKさん。

この日の夜遅く、Kさんのセットした捕獲器に、
白い子猫と黒い子猫がそれぞれ入りました。

 

 

6月22日。
Kさんは捕獲に入った子猫2匹を自宅に連れ帰り、
もう1台捕獲器を仕掛けました。
午後になって、最後の子猫=白サバっぽい子が
やっと捕獲器に入り、これで3匹揃いました。

 

さて、昨日の白茶系きょうだいの時のように、
この子達もキャリーに入れ替えて病院に連れていきます。

 

捕獲器の扉を開けて中の子猫を引っ張りだすのですが、
隙間から逃げ出されては大変ですから、
扉を開けたらすぐに入口にバスタオルを詰めて塞ぎます。
捕獲器の隣にキャリーを用意しておきます。
そのタオルの隙間から手を伸ばして子猫を掴みます。
一瞬でくいっと掴んで引き出し、子猫がビックリしている間に、
手早くキャリーに押し込みます。

 

白サバっぽい子OK。黒い子OK。
ここまでは良かった。

 

白い子が大パニックです。
掴んで持ち上げたところまでは良かった。
引き出す直前に肛門腺から分泌物を大発射して(笑)、
激しく身をよじり、私の手からポトリと落ちます。
また捕獲器の奥に戻ろうとしたところを
またまた掴まれ、添えた私の左手をガブリ。
首根っこを掴んだ右手は放さず、
流血した左手で、何とかキャリーに押し込みました。
万事休す…てか、

 

痛いよ、もぅっ!


 

 

子猫の歯は細くて鋭いですから、
手には穴が開きますが、
まあ、べつに死ぬわけではないので。
それより、大暴れする程怖い思いをした白い子ちゃんが
可哀そうになってしまいました。

 

 

この3匹を預かって下さる市議のKさんの奥様=Mさんと一緒に、
基本医療行為をお願いする為に病院に向かいました。

白い子ちゃんは、ここでもパニック。
先生がてこずっていましたので、仕方なく、
白い子ちゃんだけは鎮静剤を打っての処置になりました。
鎮静剤を打ってしまった後では、
経口薬を喉にポンと入れるわけにはいきません。
白い子ちゃんだけ、経口で飲ませる、
駆虫薬のプロコックスは後日ということになりました。
この3匹も、IKさん宅でお世話になる4きょうだいと
ちょうど同じ頃の生まれです。

 

 

 

 

Kさん宅の一室には、保護猫用ケージが設置してあります。

 

常に(笑)。

 

 

あまり人慣れしていないということでしたが、
そんな感じでもないな、という印象。
保護したてですから、今日明日はまだ無理だろうけれど、
1週間もすれば、扱いやすい子達になるでしょう。

 

 

Kさんご夫妻がこの3匹につけた名前は、

モエ(白い子・女の子)
アキ(白サバ・女の子)
オラ(黒猫・男の子)

合算するとこうなります。

↓ ↓ ↓

 

 

 

 

 

これでOさん+Tさん路地のTNR、保護はすべて終了です。

Oさん宅
母猫:白猫 → TNR
子猫3匹:モエ、アキ、オラ → 室内に保護。
母猫:サビ猫 → TNR
子猫4匹:あゆ、たら、まめ、たい → 室内に保護
メス猫:茶トラ → TNR
Tさん宅
母猫:茶トラの茶胡 → TNR
子猫2匹:ターシャ、ミーシャ → 室内に保護

避妊手術;4匹
室内保護:9匹

 

9匹。

 

 

 

勢ぞろいした野球チームの子猫たち。
少し落ち着くのを待ちつつも、
里親募集の準備をしていかなくてはなりません。
早過ぎることも、遅過ぎることもない。
子猫として飼い始めるには、ちょうどいい年ごろです。

 

知人のボランティアFさんが、市内で毎月主催している
「ふくねこやNEKO部のさとおや会」。
この譲渡会が我が家から一番近くて、参加しやすいのですが、
子猫のワクチンが間に合わなかったり、
イベント参加と重なることが多かったり、
また、私自身が日曜日に用事が多い為、
これまで、なかなか参加できませんでした。

 

今回はわらわらと9匹もいるのだから、
ぜひ参加させていただかなくては!と思っていましたが、
あれあれ?いいタイミングでこんなのがありました!

 

 

 

日付は子猫達の保護から15~17日後。
子猫達もだいぶ落ち着き、ちょうどいい頃ではないかしら。
自然な流れが来ているように感じます。

 

To be continued・・・