お隣のおばさまからポテトサラダの差し入れ。

豪華なものでも特別なものでもない。煮物や野菜のてんぷらやお赤飯。
そんな素朴な1品を時々下さるの。

「少し多めに作ったから」
「忙しそうね。また新しい猫ちゃん来たの?」なんて。

おばさまご夫妻は私の親の年代で
もともと猫は苦手な方々。

私、この地域の野良猫を減らしたい。その為に野良猫の不妊手術をするんだけど、路地で捕獲した猫達はうちの庭で世話をしようと思う。慣れたら保護して飼い主さん探しをするけど、そうでない猫達はこのまま世話して看取りたい。数年、迷惑かけてしまうことになるけれどごめんなさいと、7年前に頭を下げました。

我が家の庭に設置したトイレをなかなか使ってくれず、お隣の敷地にしてしまう。おばさまもおじさまも辟易しているはずなのに、毎日糞広いをして下さり、私も手伝います。

時々、焼き魚の残りを小さくほぐしてお皿に入れてくれたり、子猫を保護すると「見せて〜」とやってきます。

昨夏、おばさま宅の庭に排泄し放題だったポッちゃんが亡くなった時、「ああ、可哀想に。足を引きずりながら頑張って生きてたのにねぇ。」と泣いて下さった。

自宅で地域猫の世話をするということは、個人の勝手でやることだから、眉をひそめる隣人達がいるのは当然だと思います。

おばさま達だって我慢しているでしょう。でも、「地域の為にやっていることだからね。誰でもが出来ることじゃないから。」と言って下さり、ありがたいです。

反対側のお宅や、塀向こうの住人も含め、私はご近所に恵まれていると思っています。