市内北部のとある場所の画像です。
左側の茂みの向こうは梨園。
右側には建設会社の社員寮があり、 更に進むと会社の倉庫?。
そこで建物は途絶え、道は左に曲がりながらも。真っ直ぐ続きます。

 


 

 

 

 

 

 

地元の人くらいしか通らない道。
昼間でも人通りの少ない道。
夜になればこの辺りは真っ暗いでしょう。

 


 

 

 

 

 

 

最後の建物のある敷地の入り口に 枯れた木が見えます。

 

5月9日火曜日の18時頃、犬の散歩で通りかかった近所の方が、
この木の裏側に、紙袋が置かれていることに気付きました。

 


 

 

 

 

 

 

紙服の中には、スーパーのレジ袋。
レジ袋の中には、目が開いたばかりの赤ちゃん猫が4匹入っていました。
この件はすぐに、現場近くに住むNさんとIさんの耳に入りました。
NさんとIさんは昨年の夏、近所の黒猫2匹をTNRし、
子猫のあまねちゃんを保護して下さった方です。
→2016年8月1日のブログ:「頼れるK-144班」

 

 

Nさんが赤ちゃん猫達を保護すると、
Iさんはすぐに遺棄場所に貼り紙をしました。

 


 

 

 

 

 

 

捨て猫は犯罪です。
飼い猫ではない、ただご飯をやっていただけの庭の猫が産んだ子猫でも、
他の地域に連れて来て置き去りにしていくことは、遺棄という犯罪なのです。

 

 

4匹の赤ちゃん猫をすぐに保護したNさんから、連絡が入りました。
「私達の年代ではもう子猫から飼うのはきびしいと思う。
この子達のこと、お願いできませんか?」

 


 

 

まだまだ頼りない赤ちゃん猫達。
鳴き声もヒナ鳥のようです。

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

Nさんがこの子達の保護主となりご自宅で世話をしつつ、
ねこ藩で里親探しのお手伝いをすることにしました。
4匹の赤ちゃんは生まれてやっと1週間を過ぎた頃。
離乳まではまだまだ時間がありますので、
人間がミルクを飲ませ、排泄を促してあげないといけません。
Nさんは2匹をご自分で、もう2匹をIさんに託しましたが、
Iさんの家には出入り自由の飼い猫がいます。
せっかく外から保護した赤ちゃん達ですから、
飼い猫が持ち込んで来る細菌に晒されるのは理想的ではありません。
そこで、以前から、乳飲み子を育ててみたいとおっしゃっていた
上村さんご一家に2匹をお願いすることにしました。

 


 

 

 

 

 

 

何にでも関心を持ち始め、じっとしてなんかいられない。
通院の時はもう大騒ぎです。

 

 

 

Nさん宅の2匹は、白キジの男の子がバジル、キジトラの女子がキトリ。
ドンキホーテに登場する若い男女の名前です。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

上村さん宅の2匹は、ヒースとクリフ。
ブロンテの名作「嵐が丘」の主人公ヒースクリフを2分割。
最初の診察でどちらも男の子だったはずですが、
2度目の診察でクリフの性別が♂→メスになりました。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

哺乳瓶からミルクを飲み、トイレを覚え、 追いかけっこをして遊び、1日の3分の2くらいはぐっすり眠る。
離乳の時期になって、柔らかいレトルトを食べ始めても、 ミルクはまだまだ哺乳瓶からちゅうちゅう。
Nさんと上村さんはもちろんですが、この4匹を知る人間全てが、
哺乳瓶を抱える可愛らしい姿に癒されつつ、 赤ちゃん達の成長を見守っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017/ 5/14 19:56

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この子達はきっとすぐに里親さんが見つかるだろうと
私達の誰もが信じていたんです。