昨年、2019年(平成31年)の年明けにアップしたブログです。
「平成29年度:犬猫殺処分数(環境省公表)」
https://nekohan.jp/archives/11817

そして、これが昨年末、環境省が公表した最新の資料です。
「2018年(平成30年)度の犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html

*2018年(平成30年)度=2018年4月1日から2019年3月31日までです。

 

猫に関して、平成29年度と平成30年度の千葉県の数字を比べてみます。

 

 

 

幼猫の殺処分に関しては、
平成29年度302匹、平成30年度320匹と、
ほぼ横ばいの数字ですが、
引き取り数は、1291匹→1026匹と、若干減少しています。
幼猫の譲渡数は939匹から699匹へと
減少したのが気になります。
猫ブームの動向と関係があるのでしょうか。

 

 

 

殺処分となった幼猫の内訳は以下の通りです。

①譲渡することが適切ではない(治癒の見込みがない病気や攻撃性がある等)
15匹
②愛玩動物、伴侶動物として家庭で飼養できる動物の殺処分
115匹
③引取リ後の死亡
190匹

③ですが、生後2か月未満の子猫、特に、乳飲み子は
母猫と引き離されて持ち込まれた場合、
十分なケアがなければ、生き延びるのはなかなか難しい。
赤ちゃん猫は本当に弱弱しい生き物なのです。
センターに到着して間もなく命を落とす子も多いはずです。

気になって仕方がないのは②。
伴侶動物(ペット)として家庭で飼うことの出来る状態の
幼猫達のうち、115匹は幸せをつかむことが出来ずに
煙となって空に帰ってしまいました。

千葉県は、センターから子猫をせっせと引き出して保護し、
里親探しをしてご縁を探すボランティアさんもいますし、
ミルクボランティアさんもいると聞いていますが、
全ての猫を引き取ることは難しいと思います。

というか、センターに収容された子猫=ボランティアが引き出す、
というのが当たり前では困ります。
収容される子猫の数が減っていかなくてはなりません。

飼い主のいない猫の不妊手術がもっともっと行われるようになると、
生まれて来る猫の数が減っていくのは当然のこと。
そのようになってほしいものです。

 

 

 

さて、昨年末のねこ藩HPの数字はこうでした ↓。

 

 

 

赤字の302は、平成29年度・千葉県で殺処分となった幼猫の数でした。
今年いっぱいは、320という数字に変えて表示しておきます。
平成30年度に千葉県で殺処分となった幼猫の数320です。