直近のブログに続けて登場した、ソルトという名前の地域猫。
彼のことを少し書いておきます。

 

 

 

ソルトは、2017年~2018年の冬に、
このエリアでたくさんの猫達をTNR+保護した際、
去勢手術をした1匹です。
このソルトだけは、同じ町内に住むKさんが、
時間差で捕獲~手術~リリースを行って下さいました。

 

ソルトのTNRについてはこちら↓。
https://nekohan.jp/archives/7961

 

 

 

 

 

2017年3月に、この界隈に住んでいた白黒猫のエリコが生んだ4匹の子猫。
そのうちの1匹がソルトです。
TNR時には既に生後8か月。ほぼ大人の体格になっていました。
白キジの可愛らしい男の子です。
子猫の頃から人間にご飯をもらって育っていましたので、人馴れしていました。

 

 

当時、主に近所の森本さんがソルトにご飯をあげていて、
そろそろ大きくなってきたからと、
無料で手術をしてくれるらしいKさんに去勢手術をお願いしたわけです。

 

*何度も書きますが、無料で手術をしてくれるボランティアなんて、
私が知る限りいません。情報が間違って広まってしまっていただけ。

 

 

 

 

リリース後も、ソルトはMさん宅や、その近くのM姉妹宅で
過ごしたりしていました。

 

ソルトが暮らす環境は最高!とまでは言えなくても、
お世話をして下さる人たちがいて、寝床もあるのだから、
特に心配はしていませんでした。
私自身も、時々、ソルトを見かけしましたが、
いつ見てもころっとして健康そうでした。

 


近所の駐車場で見かけたソルト。呼ぶと寄ってきます。

 

 

 

 

 

TNRから2年程経った頃、ソルトが、
森本さん、M姉妹宅がある南側から、
通りを渡って北側の路地に入っていくのを目撃しました。

「あら?あちらにもお世話をしてくださっているお宅があるのかしら?」

 

集合住宅の敷地に失礼してお邪魔し、ソルトについていくと、
あるお宅の裏庭に出ました。
その庭には敷物を敷いた箱がありました。

いったん通りに戻り、正規の(笑)道を通って、
そのお宅に行ってみました。

 

 

人当たりのいいNさんというおばさまが出てきて、
ソルト、そして同じ時期にTNRしたモッチーの2匹が
おばさま宅に出入りしていることを教えて下さいました。

 

 


Nおばさま宅でご飯を食べるソルト。

 

 

 

その出来事の前後でしたか、森本さん宅、M姉妹宅と、
Nおばさま宅のちょうど中間地点くらいにある、
狭い路地の奥のお宅の玄関に、お水とお皿がおいてあるのを見つけました。

用事のついでにわざとこの路地を歩くようにして確認しましたが、
お水とフードボールは常に置いてありましたので、
住人の方が地域猫にご飯をあげていることがわかりました。
(その頃、このエリアの猫の大半は地域猫になっていました。)

 

それがYさんという30代の女性宅でした。

 

地域猫のお世話へのお礼を伝えようと、
何度かそのお宅を訪れてみたのですが、常に留守。
やっとお会いできたのは何カ月も先になってからでした。

 

住人は、ご両親が建てた1軒家に一人でお住いの30代の女性Yさん。
Yさんは、数年前に、そう遠くない場所で
別々の時期にご自身で保護した2匹の猫を飼っていました。

 

 

Yさんと初めてお会いした時、Yさんは既にソルトを家の中に入れていました。

「ソルトっていう名前なんですね。
慣れているので、家の中で飼うことにしました。」

 


Yさん宅に入り、家猫として過ごしていたソルト。

 

 

 

 

これでまた地域猫1匹が飼い猫になったと喜んだのも束の間、
ある日、Yさんから連絡が来ました。

 

 

「飼い猫の体調が良くないんです。2匹の1匹、シニアの子が、
ソルちゃんの存在にストレスを感じているので、
今、1階と2階に分かれて暮らしてもらっています。
うちの猫達は持病がある為、今後のことを考えて
ソルちゃんの里親さんを探したいと思うのですが。」

ソルトは大らかな子だと思っていたのでちょっと意外でした。
成猫のオス同士は難しいのかな・・・。

 

M姉妹宅のバルコニーで生まれ、近所の方々に可愛がられていたソルト。
出来れば、この地元の住人の飼い猫になってくれればと思っていました。
なかなかそううまく事は運ばないものです。

 

早速、インターネットでの里親募集サイトにソルトを掲載しました。
人馴れしていてとても扱いやすい子ですが、
猫エイズウィルスキャリアであるせいか、応募はありません。
譲渡会にも参加しましたが、来場者に撫でてもらう程度。

我が家の保護猫ニャースと一緒に掲載した里親募集のポスター。
2匹とも一緒に2度、譲渡会に参加しました。

 

 

 

 

Yさんの留守中に、Yさんがお世話を頼んだ友人の方が、
ソルトを脱走させてしまい、偶然、そこを通りかかったM姉妹が
ソルトを保護・・・なんていうハプニングもありました。

 

(外に出たソルトと偶然出くわしたM姉妹が
ソルトを保護して家に連れ帰って下さいました。)

 

 

 

Yさんはまめにソルトの結構状態をチェックして下さっていましたが、
そのうち、ソルトに色々と不具合が出てきました。

車のないYさんとソルトを乗せて、
いつもお世話になっている動物病院に、
定期的に通院する日々が始まりました。

 

 

 

まず、歯の状態が非常に悪く、全抜歯をすることになりました。
尿路結石もありましたので、その検査、治療とケア、また検査の繰り返し。


入院中のソルト。おとなしくしています。


今後のQOLを考慮して全抜歯。

 

 

 

 

ソルトは一度はYさんの飼い猫となった猫ですから、
Yさんが費用を支払っていましたが、
糖尿病の治療を継続している飼い猫がいる30代の単身女性にとっては、
ソルトの医療費は痛手だろうと思いました。

短期間で8度の通院。
医療費の合計は約120,000円。

 

里親募集をしているということは、ソルトは保護猫。
そして、私も関わったことがある元地域猫。

ねこ藩が医療費を半分負担してもいいんじゃないのかな、これは。
Yさんにはその旨を伝えて、後日、お支払しました。

 

 

 

 

里親が全く見つからず、病院通いの続いたソルトですが、
時間の経過とともに、Yさん宅で、トラブルもなく、
先住猫さん達とそれなりに過ごすようになっていきました。

ソルトに糖尿病の疑いが出た際に、
先住猫さんに医療費、療法食が相当かかっている上に、
ソルトのインシュリン代や療法食まで・・・と心配になり、
今後のソルトについて、どうしていくのがいいかという話になりました。

「ソルトはこのまま私が家で世話をします。
譲渡も難しそうなので、このままうちの子として迎え入れます。
先住猫達とも仲良くなってきていますので。
費用も大丈夫、何とかなります。」

Yさんは、そのように言って下さいました。

いったんは諦めかけたけれど、
結果的にソルトはYさんの飼い猫になったわけです。

 


ソルトはもちまるという名前の飼い猫になりました。

 

 

 

1年後、ご両親の家が売却されることになり、
Yさんはソルトを含む飼い猫3匹とともに、隣市に引っ越していきました。

*Yさんが家の外でお世話をしていたモッチーに関してのブログはこちら。↓
https://nekohan.jp/archives/16952

 

 

 

Yさんはこの地域に住む他の猫関係者(仲間達)とは交わることがありませんでした。
猫は好きだけれど、地域の猫情報を交換するとか猫問題を知るとか、
そういうことにはあまり興味をもっていらっしゃらないようでした。

時々、「あれ?」と思うような言動もありましたが、
人はみなそれぞれ。考え方も違えば、物事の捉え方が少し違うこともある。
私も、そこは重視して、それなりにお付き合いをさせていただきました。

忘れてはならないのは、Yさんはこのエリアの猫を3匹救って下さったということ。
先住猫さん2匹、そして、ソルト。

Yさんには恐らくそんな自覚はないと思いますが、
それは紛れもない事実。多大な地域貢献。

 

 

 

 

 

新しいお家で、3匹は仲良く暮らしているとのこと。
飼い猫に関してはまめなケアを怠らないYさんですから、
飼い猫3匹、大切にしてもらって、これからも幸せに過ごして欲しいと思います。