こむぎちゃん①:再会

TNR後、我が家の庭で世話をしていたくりことこまつ。 こまつは表の駐車場に設置したハウスに住み、毎日駐車場か玄関前でご飯を食べていました。 くりこは裏庭のハウスに住み、毎日勝手口から入ってきてキッチンで食事をしていました。 くりこは夜ごはんの後トイレを済ませると、散歩に出て行きます。 勝手口を閉めようとした時、珍しくこまつが勝手口にやって来たので こまつにご飯を出してやりました。   えっ、ちょっ、こまつじゃない! だ、誰この子!?            ...

カプ君のおはなし④完:飼い主のいない飼い猫

8月30日にあわてて偽カプ君を捕獲。 その日のうちに去勢手術を含む必要な医療行為を済ませて、 ひと晩、我が家のケージでゆっくり休んでもらいました。 チュールをスプーンであげると美味しそうにペロペロ舐めていましたが、 数分後に全て吐いてしまいました。 ワクチンも接種しましたから、気分があまりよくないのでしょう。 お腹は空いているはずですが、無理に給餌するのはやめました。 翌朝、暗幕をめくると、偽カプ君はおとなしくしていました。 しっかり朝ごはんとミルクを摂ってもらい、トイレを片付けました。 トイレ(小)が2回分、(大)は無し。...

カプ君のおはなし③:偽カプ君の去勢手術

どうやらこの狭い地域には そっくりな茶トラ男子が2匹いるらしい。   尻尾を怪我している、耳が黒くなっている、痩せている… それが私の見てきた「偽カプ君」ですが、 森本さんがご飯をやっている「本物のカプ君」には そんな症状も様子も見られないということです。 唯一、この2匹に共通しているのがミルクが大好きだということ。 私はこの1年8カ月以上「偽カプ君」しか見たことがありませんので、 「本物のカプ君」がどういう猫だか全くわかりません。   カプ君がまだ飼い猫なのか捨てられた猫なのかグレーな状態でしたので、...

カプ君のおはなし②:ドッペルゲンガー

カプ君の件を保健所に委ねてから半年以上経ちましたが、 何の進展もなく、状況は以前と変わりませんでした。 私は保健所に連絡をしてみました。 私:「山田さんはカプ君を飼い猫として世話をするのでしょうか? それともカプ君は捨てられてしまったんですかね?」 保健所:「それが…あれから何度も何度も店舗を訪ねて行ったのですが、 結局山田さんとはまだ一度もお話が出来ていないので、何も確認できていないんです。」   い、一度も!?     保健所の方のお話はこういうことでした。  ...

カプ君のおはなし①:赤い洋服を着た猫

赤いお洋服を着た茶トラの若い男の子に初めて会ったのは 2014年12月のことです。 当時、我が家の裏庭には半年前にTNRした猫・くりこが住んでいました。 くりこは裏庭に設置したハウスとトイレで生活し、 ご飯の時は勝手口から入って来てキッチン内で食べていました。 ある日の晩、そろそろくりこがご飯を食べに入ってくるだろうと開け放しておいた勝手口から、 赤いお洋服を着せられた、今まで見たことのない若い茶トラが入ってきたのです。   “あなた誰?”   私は少し離れたキッチンの入り口から観察することにしました。...

頼れるK-144班~柏井のクロネコ達:後編

おばさま方に捕獲器をお貸しした翌日に2匹の捕獲&手術終了。 その翌日に子猫を保護し、保護から3日目の晩に里親募集開始。 2組の希望者が現れ、どうしようか…と考えて一夜明けた翌日、 LINEに思いがけないメッセージが…。   「うちの旦那が、あまねちゃんを飼わないの?って。」 「あら?飼い猫のお友達に黒い女の子をご希望ですか?」 「はい、どうかな?良いお友達になれるかな…」   な、なんですって!?                ...